公園文化を語るみどり花コラム公園の達人公園管理運営「チャレンジ!」しました公園とSDDGs公園の本棚

花みどりミニ検定第200回 (2026/07/01~2026/07/31)

前回の解答と解説

第1問

問題
このキク科の花は、太陽に格別の関心を抱いたオランダ人画家ゴッホが好んで描いた花の一つとして有名です。
この植物は何でしょうか?
  • 1カーネーション
  • 2ヒマワリ
  • 3ヒナゲシ
  • 4サクラソウ
正解2ヒマワリ
解説
ヒマワリ(向日葵)はキク科ヒマワリ属の一年草です。アメリカ大陸に自生していたこの花がヨーロッパに渡ったのは大航海時代のことで、スペイン人コルテスがメキシコを征服した際(1519年〜21年)に持ち帰ったといわれています。日本には江戸時代に入り、以来、日本の夏の風物の一つとして親しまれています。
オランダ人画家ゴッホが、有名な『ヒマワリ』を描いたのは、太陽がさんさんとふりそそぐ南フランスの町アルルにいたとき(1888年2月〜1889年5月)のことでした。

第2問

問題
この図版は、高野山の金剛峯寺に伝来する、平安時代後期の小形の唐櫃の一部分ですが、これらの植物の中で、葉が矢尻の形をしたものは何でしょうか?
  • 1ショウブ
  • 2オモダカ
  • 3スイレン
  • 4ヒシ
問題画像1問題画像2
正解2オモダカ
解説
この唐櫃は「沢千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃」と呼ばれ、平安時代後期の典型的な蒔絵の作品として国宝に指定されています。水流をあらわす幾筋もの曲線、そのほとりに咲くカキツバタと思われる花やオモダカの間を、たくさんの千鳥が飛んだり遊んだりしています。 研出蒔絵といって金属粉を蒔きつけて乾燥させ、その上に漆を塗って木炭で研ぎ出す方法を用い、ところどころに白い螺鈿を効果的に使っています。金粉を密度を変えて蒔きぼかした汀や地面の表現は、見る人を幻想的な世界に誘います。
解説画像1

第3問

問題
平和のシンボルとして国連旗にも図案化して用いられている植物は何でしょうか?
  • 1オリーブ
  • 2カラタチ
  • 3ヒイラギ
  • 4ライム
問題画像1
正解1オリーブ
解説
オリーブはモクセイ科で高さ5〜10mほどの、披針形の葉を持つ常緑樹です。夏に白い小さな花をつけ、その果実は秋に黒く成熟します。
古来、薬用としても食用としても地中海地域の人々の暮らしに深く入り込んできましたが、原産地は地中海東部沿岸地帯、あるいは北アフリカと考えられています。旧約聖書の『創世記』に出てくるノアは、オリーブの葉をくわえて帰ってきた鳩により、大洪水のおさまったことを知ることになりました。そのオリーブが芽をふき、平和な日々が再び訪れました、というわけです。オリーブが平和の象徴になり、国連旗の一部に使われるようになったのは、こうしたノアの洪水にまつわる平和回復の話が人々の間に浸透していたからにほかなりません。

第4問

問題
紫のアサガオの花を集めてよくつぶして水道水を加えると紫色の色水ができます。これにお酢を加えると、色水の色はどうなるでしょうか?
  • 1紫色のまま色は変わらない
  • 2赤色になる
  • 3青色になる
  • 4黄色になる
問題画像1
正解2赤色になる
解説
アサガオの花色はアントシアニンと呼ばれる色素でできています。アントシアニンは 花弁の表皮細胞の液胞と呼ばれる袋に蓄えられており、糖と結びついた配糖体の形で溶けています。アサガオの花をもみほぐすと、細胞がつぶれ、アントシアニンが抽出されます。水道水は中性からわずかに酸性なので、アントシアニンは紫色を呈します。アントシアニンは、お酢などを加えpHが酸性に偏ると赤く発色し、重曹などを加えpHが塩基性(アルカリ性)に偏ると青く発色します。アサガオの花を使った色水遊びは昔からされていますが、身近なものを加えることで色の変化が楽しめます。なお、重曹を入れすぎてアルカリ性が強くなると、アントシアニンが分解して、いっしょに溶け込んでいるフラボノイドの淡黄色になってしまいます。

第5問

問題
アンブロワーズ・トーマの歌劇『ミニョン』で、「ご存じですか、【 】の花咲く国を、果物が黄金に実り、バラが紅に咲き・・・」と歌われる歌があります。
【 】に入る植物は何でしょうか?
  • 1オレンジ
  • 2イチゴ
  • 3ザクロ
  • 4ブドウ
正解1オレンジ
解説
フランスの作曲家アンブロワーズ・トーマ(1811〜96)の代表作であるオペラ『ミニョン』は、1866年にパリで初演され、大成功をおさめた作品で、原作はゲーテ(1749〜1832)の小説『ウィルヘルム・マイスター』で、原詩では「ごぞんじですか、レモン(シトロン)の花の咲く国を」となっています。
ゲーテは37歳の時に2年間のイタリア旅行を行っていますが、この小説を書いたのはそれよりもずっと前のことでした。「君よ知るや南の国」には、まだ知らぬ南の国へのあこがれがこめられていて、その象徴としてレモンが登場します。オペラのアリアでは、これがフランス語で「ごぞんじですか、オレンジの花の咲く国を」と変わっています。おそらく、韻をふむためだったと考えられます。
オレンジはインドのアッサム地方を中心とするアジア南東部が原産地といわれ、中国、ヨーロッパ西部、新大陸へと伝わりました。柑橘類の中では世界各地でもっとも広く栽培されています。オレンジの果実は香気にとみ、多汁であまく、貯蔵性や輸送性にも優れています。花の大きさは直径4cm内外、花弁は5つで、5月の上〜中旬に香りのよい、白色の花を咲かせます。

第6問

問題
写真の植物は公園などでよく利用されていますが、この植物を植えてはいけない場所があります。それはどんな所でしょうか。また、その理由はなぜでしょうか?
  • 1病院のそば − 花粉症の原因になるから
  • 2野菜畑のそば − 害虫の産卵場所になるから
  • 3水田のそば − 鳥の隠れ場所となるから
  • 4梨畑のそば − 病原菌のすみかとなるから
問題画像1
正解4梨畑のそば − 病原菌のすみかとなるから
解説
カイヅカイブキは、ビャクシン属の一種、イブキの園芸品種です。
自生種のイブキに比べてカイヅカイブキは枝が密に出ているのが特徴で、さまざまな樹形に剪定することができます。このため、公園樹や庭木として多数利用されています。ただし、植えるときに注意しなくてはいけないことがあります。ビャクシン属に付くサビ病の菌と、梨の木に付くアカホシ(赤星)病の菌は同一のものなのです。
この菌は4〜6月頃には梨の葉についていますが、他の季節には常緑樹であるビャクシン属に移動します。ナシとビャクシン属が近くにあると、菌が繁殖しやすい条件を作ってしまうので、梨畑の近くではビャクシン属を植えないようにしなくてはなりません。梨畑の近くにビャクシン属を植えることを、条例によって制限している自治体もあります。

第7問

問題
女性が酔って眠ったあとの、まだ眠り足りないあでやかな美しさを表す、 「【 】の眠りいまだ足らず」という言葉があります。
【 】に入る植物は何でしょうか?
  • 1ラン
  • 2カイドウ
  • 3シャクヤク
  • 4ボタン
正解2カイドウ
解説
カイドウは(海棠)はバラ科の植物で、ハナカイドウとミカイドウがあります。4〜5月ごろ、ハナカイドウは紅色の5弁の花を咲かせます。ミカイドウはうすいピンクの花を咲かせます。 
カイドウのことわざは、こんな物語から生まれました。
唐の玄宗皇帝がある日酒宴を催し、寵愛している楊貴妃にもその席に来るよう伝えました。彼女は自室で酒を飲んで休んでおり、帝の急なお呼びに驚いて行こうとするが、酔って歩くことができず、侍臣や侍女に抱きかかえられるようにして帝の前に出ました。見ると彼女の両頬はほんのり紅をさしたように色づき、瞳は夢見るごとくうっとりして、えもいわれぬ美しさでありました。酔いのさめきらない、なまめかしさを見て、しばらく見とれていた帝は彼女に「海棠の眠りいまだ足らず。」と言いました。
海棠は、「睡花」の別名も持ち、「眠れる花」という感覚が日本の俳人たちにも好かれたらしく、俳句にもよく詠まれます。
かいどうや折られて来てもまださめず(蓼太)
かいどうも共にいねぶる胡蝶かな(玄圃)
かいどうや一むら雨に眼をさまし(木舟)
また、上記の話から、海棠は美しい女性の形容によく使われるようになりました。美人がうちしおれている様子を「海棠の雨に濡れた風情」などといったりもします。
解説画像1

第8問

問題
写真の植物の種子から作られる菓子や飲料は、たいへんなじみ深いもので、世界の湿潤熱帯で栽培されています。
この植物は何でしょうか?
  • 1カカオノキ
  • 2コーヒーノキ
  • 3チャ
  • 4コラノキ
問題画像1
正解1カカオノキ
解説
カカオは熱帯アメリカに分布し、現在では熱帯アフリカや東南アジアでも栽培されている、常緑の中高木です。
花は5弁で小さく、群がって幹や太い枝に直接つく、幹生花(果実となったものを幹生果といいます)の代表的植物です。果実は長さ15〜20cmの卵状楕円形で、白色粘性物質におおわれた種子を30〜50個内蔵します。果皮には赤、黄、紫、褐色、白などのものがあり、観賞用にもなります。
古くから先住民族が栽培し、飲用していたといわれています。ココアやチョコレートはカカオを原料とした食品です。ココアは、成熟果実の種子を取り出し発酵させたもの(カカオ豆)を焙煎後種皮を除き、粉砕し、加温条件下で圧搾して脂肪分を除去したものです。この時に得られた脂肪分がカカオ脂で、カカオバターともいいます。チョコレートは、豆を粉砕したものにカカオ脂などの油脂類・砂糖・ミルク・香料などを加えて固めたものです。カカオ脂に砂糖・ミルク・香料を加えて固めたものは、ホワイトチョコレートとなります。カカオを使ったココアやチョコレートは栄養価が高い食品で、脂肪、タンパク質、カリウム、リン、カルシウム、食物繊維が豊富に含まれています。また、茶やコーヒーに含まれるカフェインに類似するテオブロミンを有し、神経興奮作用があります。カカオ脂は、融点が体温よりやや低いため、化粧品の基剤として利用されたり、薬剤を混ぜ、粘膜から吸収させる座薬に使われたりしています。
解説画像1解説画像2

第9問

問題
思想家ジャン・ジャック・ルソーは、自伝『告白』の中で、植物採集のために山を登っていたとき、この植物を見つけた思い出を懐かしげに語っています。
この植物は何でしょうか?
  • 1キキョウ
  • 2セイヨウマツムシソウ
  • 3フウリンソウ
  • 4ツルニチニチソウ
問題画像1
正解4ツルニチニチソウ
解説
ツルニチニチソウはキョウチクトウ科ツルニチニチソウ属の、南ヨーロッパ、北アフリカ原産の匍匐性の多年草です。株際から四方に、長さ1m〜2mのつるが伸び、卵形の葉がつきます。春になると葉元から高さ30cmほどの花茎が出て、花が一輪ずつ付きます。日本には明治中期に渡来しました。生育が早くて短期間で密生するため、花壇、つり鉢のほかに地被植物として利用します。開花後に株分けでふやします。
ルソーは『エミール』や『社会契約論』を書いたあと、国や教会から敵視されるようになりました。植物採集は、そうした辛い日々の最良の慰めでした。『告白』によると、ツルニチニチソウを見て、ルソーはむかし心から愛したヴァランス夫人とともにこの花を見たことを突然思い出し、青春時代の幸福が一瞬のうちによみがえったということです。ツルニチニチソウはふだん見過ごされがちな植物ですが、ルソーにとっては特別な植物なのです。

第10問

問題
『伊勢物語』の第九段で
「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ」という歌に詠み込まれていることで有名です。
この植物は何でしょうか?
  • 1ショウブ
  • 2ハナショウブ
  • 3カキツバタ
  • 4シャガ
正解3カキツバタ
解説
伊勢物語には、自分を値打ちのない役立たずと思い込んだ男が、京の都から東国へ住むべき地を求めて旅していた際、三河の国八橋(現在の愛知県知立市八橋)に来た時、その沢でカキツバタがたいそう美しく咲いているのを見て、ある人が「かきつばたという五文字を句の頭において旅の心を詠め」といい、男が
「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ」
(唐衣をいつも着ていてそれが体になじんでいたように、添いなれた妻を都に残してきたので、はるばるとやってきた旅をいっそうしみじみと思うことだ)
と詠みました。名所となり、後に謡曲『杜若』の舞台ともなっています。
この『伊勢物語』以後、八橋はカキツバタの名所となり、後に謡曲『杜若』の舞台ともなっています。

第11問

問題
次の植物はいずれも比較的花期が長いことで知られていますが、特に開花期間が長く5〜6か月間咲き続ける植物はどれでょうか?
  • 1サザンカ
  • 2アジサイ
  • 3サルスベリ
  • 4ハナゾノツクバネウツギ
正解4ハナゾノツクバネウツギ
解説
ハナゾノツクバネウツギはスイカズラ科の雑種で、半常緑低木です。通常属名のアベリアの名で知られています。花期が非常に長く6月から11月まで咲き続けます。
花物の植え込み材料として群植、列植、寄せ植え、また単植でも活用されます。生け垣や公園緑地・庭園・芝生地の境栽、建築物周囲の植栽、街路樹の植樹帯、のり面の修景、人工地盤の緑化などに広く用いられます。性質が強健で強い剪定にも耐えるため、刈り込みによって形状を低く維持した植栽もよく見られます。花色は白が基本で、改良種に赤、ピンク、斑入葉があります。

第12問

問題
諏訪神社のさい銭箱や幕に図のような植物の紋がついています。この神様は農耕と織物の技法を伝えたとされ、紙や布の原料となるこの植物が社紋になっています。
この植物は何でしょうか?
  • 1アサ
  • 2カジノキ
  • 3クワ
  • 4ミツマタ
問題画像1
正解2カジノキ
解説
この紋は「梶の葉」と呼び、さまざまなデザインがありますが、どこの諏訪神社でも社紋はすべて「梶の葉」を使っています。
カジノキの樹皮は強靭で、この繊維を利用して、古代から紙や布を作り神前で用いる幣も作られました。古い時代に南方からもたらされた樹木で、同類のコウゾより大きな木に育ちます。七夕にはこの梶の葉に和歌を書いて供えると願いごとがかなうとされました。カジノキはクワ科の落葉高木で雌雄異株です。老木の葉は卵型ですが、若い葉は5裂することもあり、問題図の社紋はその状態からイメージされたのでしょう。

第13問

問題
歌舞伎紋の1つ、尾上菊五郎の紋様は、初代菊五郎が貴人からある餅菓子を扇にのせて賜ったとき、扇で拝領したことを記念して作られたものです。
扇に描かれている植物は何でしょうか?
  • 1ヒトツバカエデ
  • 2サクラ
  • 3カシワ
  • 4イチョウ
問題画像1
正解3カシワ
解説
カシワはブナ科の落葉高木です。昔はカシワの葉が食物を蒸すときに使われたことから、「炊ぐ葉」の意味でこの名がついたとされています。カシワの葉は、現在でも柏餅に使われています。
歌舞伎は一般に、慶長8(1603)年、出雲大社の巫女、阿国が歌舞伎踊りを行ったことに始まると伝えられています。江戸時代には歌舞伎熱が非常に高まり、元禄期になると高度の水準に達して次々と名優を輩出し、趣ある屋号も確立されました。尾上菊五郎の屋号は音羽屋です。初世(1717〜83)は2世市川團十郎の『鳴神』に共演したのが出世役で、のちに立役となり、広い芸域を持った名優でした。また、3世菊五郎(1784〜1849)は、文化・文政期を代表する名優で怪談狂言も得意としました。

第14問

問題
庭園や公園によく植えられ、夏に花を咲かせる代表的な樹木で、花がきれいなだけではなく、滑らかな幹も特徴的です。
この樹木は何でしょうか?
  • 1イチョウ
  • 2サクラ
  • 3コナラ
  • 4サルスベリ
問題画像1
正解4サルスベリ
解説
樹皮は、コルク形成層という分裂組織の細胞分裂によってその外側につくられたコルク層や、死んだ篩部組織によってできています。一方、生きている形成層は、細胞分裂を繰り返し、新しい木部組織と篩部組織をつくり、茎を太らせます。死んだコルク層や死んだ篩部組織は、形成層の細胞分裂による茎の肥大についていけなくなり、樹皮は引っ張られて裂け、外側からはがれ落ちます。樹皮のはがれ落ちたあとや、はがれ落ちようとする樹皮が複雑に入りまじってさまざまな模様になります。こうして樹皮が見せる形状は、その樹木の一つの特徴となっています。

第15問

問題
山地の沢沿いにはえる大きな木で、初夏に咲く白い花は遠くからでも目立ちます。材は木鉢やしゃもじ、盆といった木製品にもよく使われます。
この植物は何でしょうか?
  • 1トチノキ
  • 2ミズキ
  • 3カツラ
  • 4ブナ
問題画像1
正解1トチノキ
解説
トチノキはブナ帯の沢沿いに自生しますが、時に意識的に植えられたこともある山地の有用な樹木です。
大きな葉は掌状葉で7から9に全裂しています。花は初夏に咲き、香りのよい淡く透明感のある上質のハチミツが得られます。養蜂家がこの花の開花にしたがって日本列島を北上して行きます。トチの実はサポニンを含んでおり、そのままでは舌がビリビリしてとても食べられません。煮たり、水にさらして渋抜きすることによって食用になります。
材は比較的柔らかく、色は白です。中心は濃褐色で、普通この部分は使いません。岐阜県春慶塗の木地、広島県宮島のしゃもじと、全国各地でこの木が使われています。材は散孔材といって木目のはっきりしないおとなしい木目でですが、虎斑杢と呼ばれる特殊な木目が出ることがあります。これは特に美しいために、木目を生かした工芸品に使われます。
解説画像1

第16問

問題
写真は、イギリスにあるウィズレー王立園芸植物園のバラ園で、センチュウの駆除のため、バラを植える前にある草花を栽培しています。
この植物は何でしょうか?
  • 1ジョチュウギク
  • 2マリーゴールド
  • 3ハブソウ
  • 4エビスグサ
問題画像1
正解2マリーゴールド
解説
作物の栽培を続けると、土壌中にセンチュウ(ネマトーダ)がふえることがあり、根コブや根腐れなどの症状が多発し、ついに作物の栽培が困難となります。
センチュウ専用の薬剤で防除できますが、毒性が強く安易には使用できません。それに代わる方法として、薬剤ほどの威力はありませんが、センチュウを駆除・忌避する対抗植物が利用できます。マリーゴールドなどの一部の植物には、殺センチュウ効果やセンチュウ忌避効果があり輪作や間作に取り入れて一定の成果をあげています。
英国園芸界のリーダーであるウィズレー王立園芸植物園では、バラ園のセンチュウ駆除のためマリーゴールドを栽培しています。開花最盛期に土壌にすきこむといっそう効果があがります。
マリーゴールドの他の選択肢の植物もすべてセンチュウ駆除あるいは忌避の効果があります。ジョチュウギクは花の色が白です。ハブソウやエビスグサは、マメ科の草本で黄色い花が咲きますがあまり目立ちません。根から出るタンニンの効果でセンチュウが逃げていきます。これ以外に、キンレンカ、ダリア、イネ、ムギ、ハッカなどのハーブ類もある程度の効果があるようです。

第17問

問題
テントウムシの多くはアブラムシ類を食べる益虫として知られていますが、写真のテントウムシは、ナス、トマト、ジャガイモなどのナス科の植物を食べてしまいます。
このテントウムシは何でしょうか?
  • 1ナナホシテントウ
  • 2トホシテントウ
  • 3ジュウシホシテントウ
  • 4ニジュウヤホシテントウ
問題画像1
正解4ニジュウヤホシテントウ
解説
テントウムシの仲間の多くは、植物の新芽や茎につくアブラムシ類を食べ、種によってはカイガラムシ類やハムシ類の幼虫、ウドンコ病の菌類などを摂食しています。たとえばベダリアテントウは、ミカンの害虫であるイセリアカイガラムシを食べ、カメノコテントウは、クルミハムシの幼虫を食べ、ヒメアカボシテントウは、クワにつくカイガラムシを食べることなどが知られています。これらは益虫です。農作物の葉を食害するテントウムシとしては、ジャガイモ、ナス、トマト、スイカの害虫であるオオニジュウヤホシテントウ、ニジュウヤホシテントウがあります。

第18問

問題
この植物の熟した果実を乾燥したものは、古くから黄色の染料として使用され、またクリの甘露煮やたくわんなどの食物の着色にも利用されます。
この植物は何でしょうか?
  • 1クチナシ
  • 2ナツメグ
  • 3キンモクセイ
  • 4サフラン
問題画像1
正解1クチナシ
解説
アカネ科の常緑低木であるクチナシの白い花は、梅雨時に濃厚なあまい香りを漂わせます。楕円形の果実には、くちばしのような突起(萼片が宿存したもの)があり、漢字表記の山梔子や梔子は、このような果実の形が、酒を貯蔵する容器である巵(さかずき)に似ていることに由来します。果実は秋に熟して黄赤色(オレンジ色)となり、水溶性カロチノイドのクロシンなどの黄色素を多量にふくみ、古くから黄色染料として使われています。クチナシで染めた色は山梔子色といいます。
クチナシは染料のほか食物の着色料として、おせち料理のきんとん、クリの甘露煮、たくわんなどに利用されています。また、果実には消炎効果があり、漢方では煎薬や外用薬としても用いられてきました。

第19問

問題
シソ科の植物で、名前はラテン語のラヴァレ(lavare=洗う)が語源です。古代ローマ人が入浴のときに使ったことからつけられたといわれています。
この植物は何でしょうか?
  • 1リンデン
  • 2ラベンダー
  • 3セージ
  • 4ローズマリー
問題画像1
正解2ラベンダー
解説
ラベンダーは地中海沿岸地域原産のシソ科の多年草です。古代ローマ時代から香りのある草として好まれ、この花を風呂に入れて香りをつけました。
ラベンダーにはイングリッシュ・ラベンダー、フレンチ・ラベンダーなどの種類があります。古来、ラベンダーは香水や薬品に使われ、貴重な交易品のひとつでした。家庭ではアルコールにこの香油を入れたラベンダー・ウォーターを作り、頭痛薬として額に塗り、疲労回復やうつ病、ヒステリーなどの薬にしていました。防虫、殺菌効果に優れており、乾燥させたものをたんすなどに入れて虫除けにしました。このことから、英語の成句‘lay in lavender’は、「だいじにしまっておく」、「質に入れる」などの意味として使われます。

第20問

問題
植物の多数を占めるC3植物に比べ、C4植物は適温や光の飽和点が高く、強光や高温のときに効率よく光合成をおこない、二酸化炭素の吸収速度が速いのが特徴です。
図の〔 〕に入る植物は何でしょうか?
  • 1インゲンマメ
  • 2トウモロコシ
  • 3コムギ
  • 4ダイズ
問題画像1
正解2トウモロコシ
解説
トウモロコシは、光合成の過程で炭素が4つの化合物を作ることからC4植物と呼ばれます。
この経路において二酸化炭素を濃縮するため、光合成の効率が優れています。光合成速度は光の強さが増すと大きくなりますが、やがて飽和状態となります。C4植物は飽和となる光の強さがC3植物に比べて大きく、強い光を有効に利用して二酸化炭素を速い速度で吸収して成長します。温度に対してもC4植物は相対的に高温に適しており、低温時の光合成速度はC3植物を下回りますが、高温になると光合成速度が上昇してC3植物を大きく上回ります。
サトウキビやトウモロコシなどがバイオエタノールの原料に利用されるのは、これらがC4植物であり、強い光と高温な条件ではC3植物よりも成長が早いことにも理由があります。またサボテンやパイナップルなどはどちらとも異なるCAM(カム)植物と呼ばれ、夜間に二酸化炭素を取り込んで、日中は気孔を閉じたまま光合成をおこないます。