公園文化を語るみどり花コラム公園の達人公園管理運営「チャレンジ!」しました生きもの小話公園の本棚

花みどりミニ検定第173回 (2024/04/01~2024/04/30)

前回の解答と解説

第1問

問題
アフリカ原産で、その果実は粘質物を含み、これを用いて作るガンボスープは、アフリカにルーツをもつ、アメリカ南部の料理です。
この植物は何でしょうか?
  • 1モロヘイヤ
  • 2オクラ
  • 3アシタバ
  • 4ヘチマ
正解2オクラ
解説
オクラは、アフリカ北東部を原産とするアオイ科の一年草です。2,000年前のエジプトではすでに栽培されていたといわれており、今日ではアメリカやヨーロッパで盛んに栽培されています。英名ではオクラokra、フランス名ではガンボgomboといいます。
オクラの葉は大型で互生し、掌状に3〜5つに深裂します。花は夏に咲き、花弁は5枚、黄色で中心部が赤く、明け方近くに開き、午後にしぼむ一日花です。
オクラを食用として使うのは、開花後5〜10日程度の未熟な果実です。果実は緑色で細長く5稜があり、輪切りにするとその切り口は、5角の特異な形をしています。果実の表面は細かい毛でおおわれており、果肉は独特のねばりを有します。粘質物の主成分は、ペクチン、ガラクタン、アラバンなどの多糖質で、納豆のようによくねばります。未熟なものほどねばりが強く、成熟に伴いねばりはなくなります。オクラにはカロチン、ビタミンB1、B2、C、E、カルシウム、鉄などがふくまれています。料理では生のままや、ゆでたり、天ぷらにしたり、あるいはスープ、シチューなどに入れて食べます。オクラに魚介類やトマト、コメなどを加えて、多くのスパイスで味を調えたスープを、アメリカではガンボスープと呼んでいます。

第2問

問題
平成16年11月に発行された5千円札の裏面には、湿地を好む植物が描かれています。
この植物は何でしょうか?
  • 1アジサイ
  • 2キク
  • 3カキツバタ
  • 4ヤマユリ
正解3カキツバタ
解説
平成16年11月に1万円、5千円そして1千円の紙幣が新しく発行されました。1万円札の裏面には、宇治平等院鳳凰堂の鳳凰が描かれていますが、5千円札と1千円札の裏面には植物がデザインされ、1千円札の裏面には「サクラ」が描かれています。
5千円札の裏面にはカキツバタが描かれています。その原画は、江戸時代に活躍した尾形光琳(1658〜1716)が描いた『燕子花図屏風』(六曲一双屏風、国宝)です。この『燕子花図屏風』は、その題材を『伊勢物語』第九段(三河国八橋)にとり、カキツバタの群落だけを描出する画法で表現されていて、尾形光琳の代表作のひとつとなっています。この屏風絵は根津美術館(東京都)が所蔵しています。
解説画像1

第3問

問題
写真は、雌雄異株の植物の雌花が咲き終わったころのものです。この科は1属しかない科で、中国と日本にしか分布していません。
この植物は何でしょうか?
  • 1ハクウンボク 
  • 2マルバノキ 
  • 3カツラ
  • 4マンサク 
問題画像1
正解3カツラ
解説
カツラは、カツラ科カツラ属の落葉高木で、北海道から九州まで広く分布し、特に谷沿いを好んで生えます。カツラ科はカツラ属1属しかない小さな科で、カツラ属には日本に生育するカツラとヒロハカツラの2種しかありません。日本以外では中国にカツラの変種が分布するのみです。しかし、カツラに似た葉の化石は中生代の白亜紀後半以降北半球に広く見られることから、カツラ科とその仲間は、かつては現在よりも繁栄していたことがうかがえます。
カツラの枝ぶりには特徴があり、長く伸びる長枝と、長枝上にほぼ対になって出る短い枝、短枝とが見られます。カツラの枝を見上げると、この規則性がよく分かります。カツラは雌雄異株で、花は風媒花で3?5月ごろ咲きますが、美しい花弁は見られず、雌花では葉と同様の緑色のめしべがただ1本あるのみです。花は数個が集まり花序をつくりますが、めしべがまとまって見えるので、咲いている様子はあたかも全体が花のように見えます。めしべの花柱が長く伸びて鮮やかな赤色を帯びるのが、ささやかな花の色合いといえるものですが、美しいものです。おしべも若い時には赤みを帯びます。
解説画像1

第4問

問題
秋に楕円形の黄色の果実が熟し、その表面は、無毛でつるりとしています。果実酒の材料として人気があり、せきどめに効果があるといわれています。
この植物は何でしょうか?
  • 1アンズ
  • 2カリン
  • 3マルメロ
  • 4ビワ
正解2カリン
解説
カリンは中国原産で、日本へは江戸時代に渡来したといわれています。近年庭園樹木としても人気が高く、のどの整調治療の薬品にもカリンが使われており、馴染みのある植物となってきました。
カリンは中国家具の材料としては紫檀よりも安価なのですが、堅く緻密で美しい光沢があるため価値が感じられるようです。
選択肢にあるアンズ、カリン、マルメロ、ボケ、ビワはすべてバラ科の植物です。カリンとマルメロはよく似ていますが、果実の表面にうぶ毛があるのがマルメロ、ないのがカリンです。

第5問

問題
朝鮮の代表的民謡『トラジ』は、三拍子の旋律の恋の歌です。
その『トラジ』とは、ある植物の名前ですが、何の植物でしょうか?
  • 1キク 
  • 2キキョウ
  • 3ナデシコ
  • 4ヒガンバナ
正解2キキョウ
解説
朝鮮の代表的民謡である『トラジ』の中で「深い山河にあるペクトラジ ひと掘りふた掘りしただけで かごの中にあふれてる」(韓先熙・金幸子『はじめての韓国語』より)と歌われていますが、このペクトラジとは白いキキョウのことです。朝鮮半島ではキキョウの根は食材としても古くから利用されています。
キキョウは山野の草地に生える多年草で、7〜9月に先の五裂した青紫色の花を咲かせます。
また、秋の七種の「はぎの花 尾花 くず花 なでしこの花 おみなえし またふじばかま あさがおの花」と万葉集で山上憶良が詠んだといわれる、この「あさがお」はキキョウを指しているというのが定説です。
解説画像1

第6問

問題
次にあげる植物で、キク科ではないものがあります。どれでしょうか?
  • 1ラナンキュラス
  • 2エキナセア
  • 3コスモス
  • 4ガーベラ
正解1ラナンキュラス
解説
ラナンキュラスはキンポウゲ科の植物です。キク科植物の共通の特徴は、多くの小さい花が密に集まって総苞とともに頭花をつくることです。一つ一つの小さな花は、それぞれが一個の合弁花となっています。頭花を目立たせている花弁のようなものは、それぞれが1個の花(花冠が舌のように発達したもので、舌状花という)に対応しています。一方、キンポウゲ科は、離弁花でたくさんの花被片(花弁とがく片を区別しない呼び方)をつけた一個の花です。ラナンキュラスは中近東からヨーロッパ東南部原産で、秋から春にかけて生育し、夏の高温期は休眠します。花色は豊富で多くの美しい園芸品種があります。野生のものには花被片が5個くらいしかありませんが、園芸品種のため多数にふえています。エキナセアは北アメリカ原産の多年草で、6?9月に舌状花がやや下向きに反り返った花を咲かせます。コスモスはメキシコ原産の一年草で、多くの園芸品種がある代表的な短日植物です。ガーベラは南アフリカ原産の多年草でさまざまな花色があり、切り花や鉢植えに多く栽培されています。ヒマワリは北アメリカ原産の一年草で、栽培も簡単で花壇にも切り花にも広く利用されています。
解説画像1解説画像2

第7問

問題
フランスの作曲家、クロード・ドビュッシー(1862〜1918)は、娘をシューシューという愛称で呼んでいました。この呼び方はある野菜の意味もあります。それは何でしょうか?
  • 1キャベツ
  • 2トマト
  • 3カリフラワー
  • 4ジャガイモ
正解1キャベツ
解説
フランス語でシュー(chou)はキャベツの意ですが、これとは別に「かわいいお前」といった呼びかけにも使われます。さらにこれを2つ合わせてシューシュー(chouchou)とすると意味が強まり、「可愛い人」「お気に入り」といった意味になります。(ちなみに、シューを使ったことばでよく知られるのは洋菓子のシュークリームで、大きさは小さいがキャベツに似たその形に名前の由来がある。フランスではchou a la cremeという。)
恋多き男、ドビュッシーは、魅力的なサロン歌手、エンマ・バルダック夫人を夫のもとから奪い、二人の間にはクロード=エンマが生まれました。1908年に完成された『子どもの領分』は、「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」、「象の子守歌」、「人形へのセレナード」、「雪は踊る」、「小さな羊飼い」、「ゴリウォッグのケーク・ウォーク」の6曲からなる組曲です。

第8問

問題
この植物は、発芽直後に芽生えの胚軸と根の境に、ペグと呼ばれるふくらみが生じ、これに種子の皮を引っかけることで硬い種子の皮を脱いで芽生えます。
この植物は何でしょうか?
  • 1ヒマワリ
  • 2ダイズ
  • 3キュウリ
  • 4トマト
問題画像1問題画像2
正解3キュウリ
解説
ペグの形成は、キュウリなどのウリ科植物に見られる特徴です。横向きに置かれた種子から根(幼根)が伸び出し、下向きに曲がると、その曲がったところの内側が突起状にふくらんでペグとなります。
このキュウリのペグ形成の実験をスペースシャトルの中で向井宇宙飛行士が行いました。また、日本の子どもたち約6,000人がこの実験に参加し、種子をいろいろな向きで置くなどしてペグの発生の様子を観察しました。その結果、種子を垂直に立てると、胚軸と根の境にふくらみはできても、正常なペグは形成されず、また、無重量状態の宇宙で育てても正常な形成は起こりませんでした。したがって、ペグが正しい位置に形成されるためには重力が影響していると考えられます。
宇宙では重力が小さいことや1日の長さが地球とは異なることなどから、植物の成長が様々な点で地球とは異なってくることが予想されています。宇宙で植物を育てる技術を確立するためには、基礎的な実験の積み重ねが必要になってきます。宇宙ステーションの中に畑が作られたり、快適な環境をつくるために植物が植えられたりする日も遠くないことでしょう。

第9問

問題
ギンヨウアカシアは、3〜4月の初めに、鮮やかな黄色の花をたわわに咲かせます。成長が早く、庭木にするには剪定が必要ですが、最も適切な剪定の期間はいつでしょうか?
  • 1開花後から7月半ばまでの間
  • 28月から9月の間
  • 39月から11月の間
  • 412月から2月の間
正解1開花後から7月半ばまでの間
解説
ギンヨウアカシアは、オーストラリア原産で日本では強い耐寒性はありませんが、関東の暖地以西では、近年よく見かける花木になっています。彩りの少ない早春に明るい黄色の花を咲かせ、銀緑色の葉との対比も美しいため人気が高まっています。かなり成長が早く、枝が茂りすぎると強風で折れたり倒れたりすることがあります。庭木として育てるときは毎年、剪定が必要です。8月ごろは早くも翌年に咲く花芽ができるため、それ以降に枝を切ると花芽を落としてしまいます。7月の半ばまでなら、多少、強い剪定をしても翌春の開花には影響がありません。
植物は種類によって、花芽ができる時期が異なります。花を観賞する樹木や、果実を採るための果樹は、あらかじめ生育サイクルを知り、剪定の時期には特に気を配る必要があります。ほかに、花後比較的早い時期に花芽ができる(花芽分化という)ため、剪定時期を失敗しやすい花木としては、フジ(花芽分化/7〜8月ごろ)、アジサイ(同10月ごろ)などがあります。一方、サルスベリ(同6〜7月ごろ)などのように、開花する少し前に花芽ができる花木もあります。

第10問

問題
日本原産の植物で、アメリカでは1930年代にテネシーダムの緑化植物として大量に植えられましたが、その繁殖力の強さから、樹木や農作物まで覆いつくし枯死させる被害が出ています。
この植物は何でしょうか?
  • 1イタドリ
  • 2クズ
  • 3スイカズラ
  • 4カラスウリ
正解2クズ
解説
クズの根のでんぷんは、葛粉として古くから利用されています。高級和菓子の原料として食用にされるだけでなく、漢方では根を葛根と呼び、解熱、発汗などの薬効があるとされています。また、茎の繊維で織った布は葛布といわれ、古くは庶民の衣類に使われていました。
アメリカ農務省によると、クズがアメリカ国内に持ち込まれたのは、1876年に建国百年を記念してフィラデルフィアで開催された万国博覧会に、日本から観賞用のつる植物として出展されたのが最初とされています。一時は牛馬の飼料や砂防用としてもてはやされ、「クズの女王コンテスト」が開かれるほどだったといいます。しかし、繁殖力の強さから、森林や農地にまで広がって繁茂し、都市部でも電話線にからみついて断線事故を起こすなど、さまざまな被害を出しています。これは、北アメリカから渡来して日本にはびこるようになったセイタカアワダチソウと、まったく逆のケースといえるでしょう。

第11問

問題
青森県の三内丸山遺跡から、巨大な木柱が見つかり「大型掘立柱建物」跡ではないか、として話題となりました。
この植物は何でしょうか?
  • 1クリ
  • 2クルミ
  • 3カキ
  • 4クヌギ
問題画像1
正解1クリ
解説
クリは北海道の中部以南から九州までと、朝鮮半島南部に分布する、ブナ科の落葉広葉樹です。
縄文時代から重要な食糧として利用され、平安時代には丹波、但馬などから朝廷に貢納されていました。また、戦国時代には実を干して臼でつき、殻と渋皮をとり除いたものを「かちぐり」といったことから、勝利への縁起をかついで兵糧として特に大切にしました。
クリ材は堅く腐りにくいので、枕木をはじめ建築や器具材に用いられます。三内丸山遺跡が一般に注目されるきっかけとなったのが、直径1mをこえるクリの巨大木柱です。

第12問

問題
ソメイヨシノは、エドヒガンともう一つのサクラの雑種であるとされていますが、もう一方の親ザクラはどれでしょうか?
  • 1オオヤマザクラ
  • 2オオシマザクラ
  • 3カスミザクラ
  • 4マメザクラ
正解2オオシマザクラ
解説
ソメイヨシノは、江戸時代に誕生したようですが、その経緯については明らかになっていません。アメリカの植物学者ウィルソンは、大正時代に、エドヒガンとオオシマザクラの雑種であろうという見解を発表していましたが、第二次世界大戦後に、日本の国立遺伝学研究所の竹中要博士が実験によりこれを証明しました。この時、この2種類とも野生種があるのは伊豆半島しかない、ということでここがソメイヨシノの原産地であるという見解が発表されました。現に、よく似ているサクラが発見され、そのサクラは船原吉野と命名されています。
一方、岩崎文雄氏が伊豆半島起源説に反対して、江戸の市中、染井村の将軍家お抱えであった植木屋伊藤伊兵衛政武が作ったのだという見解を発表しており、いまだに論争が続いています。

第13問

問題
写真の植物は、落葉樹ですが冬になっても葉が枯れたままで落葉せず、花期になっても褐色になった葉がしっかりとついているものがあります。
この植物は何でしょうか?
  • 1シナマンサク
  • 2トキワマンサク
  • 3マルバマンサク
  • 4マンサク
問題画像1
正解1シナマンサク
解説
シナマンサクは、マンサク科マンサク属の落葉小高木です。
原産は中国中部、庭木として植えられています。樹高は2〜9m、葉は長さ8〜16cmのややゆがんだ倒卵形で、緑に波状の歯牙があります。葉の表面と葉柄に軟毛があり、表面は灰色の綿毛があって灰白色です。枯れた葉は、1〜3月の花期になっても残るものが多いようです。
花は、花弁が1.5〜2.3cm程度あり、黄金色で基部は紅色、香りがあります。がくは外側にさび色の軟毛があります。
シナマンサクは日本原産のマンサクと比べて、全体に大きめで、花も大きく見ごたえがあります。葉も大きく、厚ぼったく、マンサクと違って枯れ葉が多く残ります。

第14問

問題
アヤメ科のハナショウブの記述で間違っているものは、次のうちどれでしょうか?
  • 1原種のノハナショウブは、アヤメ科アヤメ属の植物
  • 2花はアヤメやカキツバタよりおそく咲きだす
  • 3ショウブと同属なので、この交雑品種ができている
  • 4水分が十分ならば畑でも栽培が不可能ではない
問題画像1
正解3ショウブと同属なので、この交雑品種ができている
解説
ハナショウブ(アヤメ科)は日本に自生するノハナショウブから改良された園芸品種です。野生種のノハナショウブは、シベリア東部、中国東北部、朝鮮半島、および沖縄を除く日本全土に分布し、山野の草原や湿地にみられます。開花は6?7月で、赤紫色の花を咲かせます。ハナショウブの園芸化は江戸時代中期に盛んに行われ、江戸系、肥後系、伊勢系の3系統がつくり出されました。江戸系は一般に背が高く、他の系統に比べてじょうぶであり、群生を楽しむために改良されました。花色も豊富で、花の咲き方も変化に富んでいます。肥後系は元来は鉢植えで咲かせ、その草姿や花容を競ったといわれています。伊勢系は草丈が低く、外花皮が縮緬じわになって深くたれ下がる品種が多く、鉢植え栽培を基本として改良されてきました。
ハナショウブの開花は一般には5月下旬から6月中旬で、アヤメの5月上旬から中旬、カキツバタの5月中旬から下旬のあとになります。
ショウブはサトイモ科ショウブ属の植物で、ハナショウブと同じく湿地に生え、先がとがった細長い葉の形もよく似ています。しかし花を見ればまったく違うグループの植物だということは明らかです。ショウブはショウブ科(旧サトイモ科)でハナショウブとの間には交雑の可能性はありません。5月の端午の節句に飾られる花はハナショウブですが、風呂に入れ香りが喜ばれるのはショウブです。この花はガマの穂に似た小さなもので、鑑賞には適しません。

第15問

問題
明治43(1910)年から大正にかけて、武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎らを同人として刊行された文芸雑誌名は、何と言うでしょうか?
  • 1棕櫚(シュロ)
  • 2桔梗(キキョウ)
  • 3石楠花(シャクナゲ)
  • 4白樺(シラカバ)
正解4白樺(シラカバ)
解説
『白樺』は明治43(1910)年に創刊された、大正期を代表する文芸雑誌名です。人道主義、理想主義の立場に立ち、同人には武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎らの文学者のほか、岸田劉生(画家)や高村光太郎(彫刻家)らも加わっています。雑誌名にちなんで「白樺派」と呼ばれ、美術にも関心を寄せて印象派絵画の紹介などにも寄与しました。
白樺(シラカバまたはシラカンバ)はカバノキ科の落葉樹で、高原に自生し、幹の白色から名付けられています。高原の避暑地の景観を代表する樹木として人々に好まれています。

第16問

問題
本州の中部山岳には、亜高山帯(標高1700〜2500m)に常緑針葉樹林が成立しています。この森林を構成する主な樹の組み合わせはどれでしょうか?
  • 1モミとツガ
  • 2シラビソとオオシラビソ
  • 3スギとヒノキ
  • 4トドマツとエゾマツ
正解2シラビソとオオシラビソ
解説
本州中部の植生の垂直分布(標高に従った変化)は、標高の低い方から高い方に向かって、照葉樹林(主に丘陵部で暖温帯の気候帯)、落葉広葉樹林(主に山地帯で冷温帯の気候帯)、常緑針葉樹林(主に亜高山帯で亜寒帯の気候帯)、高山草原(主に高山帯で寒帯の気候帯)の順番に移り変わります。
針葉樹林にはモミ・ツガ林などの、暖温帯と冷温帯の中間に位置する中間温帯林や、山地帯のスギ・ヒノキ林もあり、また移り変わりの途中相としてのアカマツ林・クロマツ林あるいはカラマツ林などもありますが、通常、常緑針葉樹林帯というときは、気候帯では亜寒帯、垂直的には亜高山帯に極相として成立する林をいいます。
本州の亜高山帯には、オオシラビソ、シラビソ、トウヒ、コメツガなどの森林が発達します。このうち東北地方から中部山岳にかけてはオオシラビソが、中部から西にかけてはシラビソが優勢となります。
トドマツとエゾマツは北海道の亜寒帯針葉樹林の主要樹種で本州には分布せず、また、サワラとアスナロはスギ・ヒノキと同様、本州の山地帯に見られます。
解説画像1

第17問

問題
神話に出てくるヤマタノオロチという大蛇の背中には、ヒノキとある植物が生えていたと伝えられています。
この植物は何でしょうか?
  • 1モミ
  • 2マツ
  • 3スギ
  • 4サワラ
正解3スギ
解説
日本で一番古い書物である『古事記』には、ヤマタノオロチの話が次のように書かれています。
高天原(たかまのはら)という神様の世界を追放されたスサノオノミコトという神様が、娘を間に置いて泣いている老夫婦に会いました。訳を聞くと、娘をヤマタノオロチという怪物に差し出さなくてはならないからだといいます。そこでスサノオノミコトが「そのヤマタノオロチとはどういう姿をしているのか」と尋ねると、老人はこう答えました。「その目はホオズキのように真っ赤で、胴体1つに8つの頭と8つの尾があります。そして体にはヒノキやスギの木が生えていて、その長さは8つの谷、8つの峰にわたっており、その腹をみると、一面にいつも血がにじんで、ただれています」
その後、スサノオノミコトはヤマタノオロチを退治し、この娘クシナダヒメと結婚します。
解説画像1

第18問

問題
春に野原に咲くスミレにはなかなか種子ができません。次のうち、スミレの最も有効な繁殖方法はどれでしょうか?
  • 1葉の先に芽(無性芽)を出して増える
  • 2美しい花とは別に、目立たない花(閉鎖花)をつけ種子をつけて増える
  • 3美しい花に、まれに種子ができて増える
  • 4根の先に根萌芽という芽(無性芽)を出して増える
正解2美しい花とは別に、目立たない花(閉鎖花)をつけ種子をつけて増える
解説
スミレの仲間は世界に約400種もあり、日本にも50数種が知られています。どの種のスミレも、上側に立つ2個の上弁、左右に開く2個の側弁、そして一番下の唇弁をもった花をつけます。春に咲く美しい花は開放花と呼ばれ、雄しべも雌しべもありますが、なぜかめったに種子ができません。
そのかわり、春の花が散ってから10月頃まで、花びらがなくて目立たない閉鎖花をつぎつぎとつけ、種子をたくさん作るのです。閉鎖花には、雄しべと雌しべがくっついていて、花が開かないうちに一つの花の中で雄しべの花粉が雌しべに付いて自家受粉が進みます。夏の頃にスミレの実を見ることができるのは、このためです。
しかし、スミレの花も時々は春の花で実を結びます。この時は昆虫によって他家受粉をしたからです。この方法で作られる種子の数は閉鎖花でできる種子の数に比べるとはるかに少ないのですが、こうしてスミレが他の個体の遺伝子を取り込むのに役立っているのです。

第19問

問題
あるタンポポは明治時代初期に海外から北海道に導入され、帰化したといわれています。特徴は外総苞片が、下向きに反り返っている点です。このタンポポはどれでしょうか?
  • 1シロバナタンポポ
  • 2エゾタンポポ
  • 3セイヨウタンポポ
  • 4カントウタンポポ
正解3セイヨウタンポポ
解説
セイヨウタンポポはキク科の多年草で、ヨーロッパでは薬草として、またサラダ用として昔から利用されています。フランスの有名な薬草研究家であるモーリス・メッセゲによれば、タンポポの薬効として次のようなものがあげられています。「胃の働きを強化し、他方では肝臓・膵臓・腸からの消化液の分泌を促すという形で消化を助けるのです。黄疸・肝臓疝痛・肝臓の機能不全に悩む人や、腸の働きが鈍っている人、それに便秘・疝痛・糖尿の人も、このタンポポ先生のところに行けばきっと良くなります・・・・」
フランスでは改良された野菜用の栽培品種があり、軟化栽培されたものがサラダに用いられています。ゴボウのような根を掘りあげて乾かし、煎って代用コーヒーをつくったこともあったようです。北海道には、海外から招いた札幌農学校の教師によってサラダ用野菜として持ち込まれたとか、酪農の父であるエドウィン・ダンによって牧草とともにもたらされたとか諸説があるようですが、野菜には利用されないまま、芝生や道ばたの雑草として全国的に広まっていったのです。
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第20問

問題
写真は、オレンジポマンダーといわれるもので、オレンジにクローブと呼ばれるある植物の乾燥したつぼみをさしたものです。
この植物は何でしょうか?
  • 1チョウジノキ
  • 2ゲッケイジュ
  • 3ボダイジュ
  • 4マングローブ
問題画像1
正解1チョウジノキ
解説
ポマンダーとは本来、金や銀の透かし彫りをした小さな容器に麝香などの練り物を入れた厄除け、魔除けのためのお守りです。中世ヨーロッパではペストなどの流行病から身を守るために、あるいはにおい消しとして持ち歩いていたそうです。
それを果物で作ったのが出題のポマンダーです。開花直前のつぼみをがくとともにつみ取って乾燥させたクローブ(丁子)を使用します。クローブは紀元前から強力な殺菌・消臭に注目され、スパイスとして利用されてきました。現代ではポマンダーは香りのインテリアやにおい消しとして楽しまれています。
オレンジポマンダーの作り方
〓 まず、オレンジに十字にリボン(12mm幅)をかけます。下は待ち針などをさしてずれないようにし、上はつるして乾燥させやすいよう輪を作っておきます。
〓次にリボンに沿って竹串などで穴をあけながらクローブをさし込んでいきます。オレンジが乾燥すると3/4くらいになりますから、すき間なくクローブをさすと浮いて抜けてきてしまいます。クローブとクローブの間に竹串が1本くらい(2mm)入るすき間をあけてさしていきます。
〓 そのまま乾燥させてもよいですし、ナツメグやシナモンなど好みの香辛料の粉を入れたビニール袋の中で転がせて香りづけをしてから乾燥させてもよいです。
〓 風通しの良い場所で1ヵ月くらい、カチカチになるまで乾燥させたら、リボンを9mm幅に替え、上部にもリボンなどをデコレーションして完成です。
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