花みどりミニ検定第195回 (2026/02/01~2026/02/28)
前回の解答と解説
第1問
問題
江戸時代の画家、尾形光琳の作品に国宝にも指定されている屏風があります。この屏風に描かれている、春先に紅白の花を咲かせる植物は何でしょうか?
- 1モモ
- 2ナシ
- 3ウメ
- 4リンゴ
正解3ウメ
解説
この屏風は、江戸中期の画家尾形光琳(1658〜1716)の代表作『紅白梅図屏風』(MOA美術館蔵)です。二曲一双の屏風の左右に紅白のウメを配し、中央に文様化された流水を描いています。光琳最晩年の作とみられ、近世装飾画の完成された姿を示しています。ウメの描写にも、樹幹の力みなぎる華やかな世界が描かれています。他にも同じく国宝に指定されている『燕子花図(かきつばたず)』(六曲屏風・根津美術館蔵)もよく知られた作品です。
ウメはバラ科の落葉樹で、観賞用として、また、果実を利用する目的で栽培され、多くの園芸品種が作り出されています。
ウメは日本の花鳥画や工芸品の文様としてサクラより多く取り上げられています。
ウメはバラ科の落葉樹で、観賞用として、また、果実を利用する目的で栽培され、多くの園芸品種が作り出されています。
ウメは日本の花鳥画や工芸品の文様としてサクラより多く取り上げられています。
第2問
問題
ある落葉樹の果実は、早春に光沢と芳香のある黄色い花をつけます。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1コブシ
- 2ウツギ
- 3マンサク
- 4ロウバイ
正解4ロウバイ
解説
ロウバイは、中国中部原産の高さが2〜4mになる落葉低木で、日本には17世紀初め(江戸時代初期)に朝鮮半島を経由して渡来したといわれています。葉は長楕円形で長さは10〜20cm、表面はざらついています。花は直径約2cmで、12〜2月に咲き、スイセンのようなすがすがしい強い香りが遠くまでとどきます。真冬に咲き美しく、香りも高いことから生け花の材料として、庭木として広く栽培されます。花被片は外側は黄色で内側は短く紫黒色です。
内側の花被片が黄色のソシンロウバイも美しく、高い香りがあります。果実は花床が変化して果皮のようになり、長さ3〜4cmの長楕円形で葉巻のような形をし、朔果のように見える偽実をつけ、夏には先端が割れて中から黒い大粒の種子を出します。落ちた種子はよく発芽し、翌年の秋までには10〜25cmに伸びて、5〜6年で開花するようになります。
内側の花被片が黄色のソシンロウバイも美しく、高い香りがあります。果実は花床が変化して果皮のようになり、長さ3〜4cmの長楕円形で葉巻のような形をし、朔果のように見える偽実をつけ、夏には先端が割れて中から黒い大粒の種子を出します。落ちた種子はよく発芽し、翌年の秋までには10〜25cmに伸びて、5〜6年で開花するようになります。
第3問
問題
落葉樹林の林床に生える落葉樹で、花は早春に咲きます。この植物から作られた楊枝は、よく和菓子に添えて出されます。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1シロダモ
- 2シロモジ
- 3ニッケイ
- 4クロモジ
正解4クロモジ
解説
クスノキ科の落葉樹で、材には特有の芳香があります。樹皮上の黒色の斑点を文字に見立てたことが名の由来といわれています。クロモジを皮つきのまま削り出した楊枝もクロモジの名で呼ばれ、楊枝の代名詞となっています。長さや形はいろいろあり、和菓子を食べるのに添えられたり、取り箸や飾り串などに利用されています。
第4問
問題
この植物はツバキ(ヤブツバキ)ですが、この植物の花粉はおもに何によって運ばれるでしょうか?
- 1風
- 2ハチの仲間
- 3チョウの仲間
- 4鳥の仲間
正解4鳥の仲間
解説
植物は動けないので、実を結ぶために、花粉を風や動物に運んでもらいます。動物に花粉を運んでもらう花は、美しさや香りで存在をアピールしていますが、運び手の種類によって花の色や形などに特徴があります。
ツバキは日本原産の常緑樹で、冬から春にかけて咲く花にはメジロやヒヨドリが訪れ、花にくちばしを差し入れて蜜を吸います。このとき鳥の体に花粉がついて運ばれます。ツバキの花は鳥の行動に合わせて横向きに咲き、鳥の体重に耐える丈夫な花びらをもち、筒状の雄しべの奥に豊富な蜜を隠しています。鳥にとって餌となる虫が少ないこの時期、ツバキには頻繁に鳥が訪れます。ツバキのように鳥に適応した花(鳥媒花といいます)は、たいてい赤い色で、香りがなく、蜜の量が豊富です。ツバキに来る鳥は匂いには鈍感でも、鮮やかな赤色には敏感に反応するというわけです。園芸植物のサルビア、クリスマスカクタス、フクシア、アロエなども元来は鳥媒花で、原産地ではこれらの花にハチドリやタイヨウチョウなどが訪れて蜜を吸うのが見られます。
ツバキは日本原産の常緑樹で、冬から春にかけて咲く花にはメジロやヒヨドリが訪れ、花にくちばしを差し入れて蜜を吸います。このとき鳥の体に花粉がついて運ばれます。ツバキの花は鳥の行動に合わせて横向きに咲き、鳥の体重に耐える丈夫な花びらをもち、筒状の雄しべの奥に豊富な蜜を隠しています。鳥にとって餌となる虫が少ないこの時期、ツバキには頻繁に鳥が訪れます。ツバキのように鳥に適応した花(鳥媒花といいます)は、たいてい赤い色で、香りがなく、蜜の量が豊富です。ツバキに来る鳥は匂いには鈍感でも、鮮やかな赤色には敏感に反応するというわけです。園芸植物のサルビア、クリスマスカクタス、フクシア、アロエなども元来は鳥媒花で、原産地ではこれらの花にハチドリやタイヨウチョウなどが訪れて蜜を吸うのが見られます。
第5問
問題
早春に黄色の愛らしい花を咲かせ、別名ガンジツソウなどと呼ばれるキンポウゲ科の植物は何でしょうか?
- 1ユキワリソウ
- 2ハハコグサ
- 3スイセン
- 4フクジュソウ
正解4フクジュソウ
解説
フクジュソウはキンポウゲ科の多年草で、高さは10〜30cmほどです。葉は羽状複葉で、早春に黄金色の花をつけます。
旧暦では、新年を祝うめでたい花として愛され、江戸時代の初期ころからは初詣の土産物とされたようです。そのために元日草などと呼ばれました。栽培は比較的容易で鉢植えにも、露地植えにも適しています。こうした手軽さも人気の要因の一つだったのでしょう。ちなみに歌川豊国の浮世絵にも、遊女が鉢植えのフクジュソウを植木屋から買い求めている様子が描かれています。また、江戸時代、フクジュソウはタチバナやオモトなどとともに「金生樹」と呼ばれ好事家の間で投機の対象とされていました。園芸種の改良も進み、江戸時代末期の『本草要正』には126品もの品種が紹介されています。
旧暦では、新年を祝うめでたい花として愛され、江戸時代の初期ころからは初詣の土産物とされたようです。そのために元日草などと呼ばれました。栽培は比較的容易で鉢植えにも、露地植えにも適しています。こうした手軽さも人気の要因の一つだったのでしょう。ちなみに歌川豊国の浮世絵にも、遊女が鉢植えのフクジュソウを植木屋から買い求めている様子が描かれています。また、江戸時代、フクジュソウはタチバナやオモトなどとともに「金生樹」と呼ばれ好事家の間で投機の対象とされていました。園芸種の改良も進み、江戸時代末期の『本草要正』には126品もの品種が紹介されています。
第6問
問題
「【 A 】は飛び 【 B 】は枯るる 世の中に 【 C 】ばかりこそつれなかりけれ」という菅原道真の歌があります。
各箇所に入る植物の組み合わせはどれでしょうか?
各箇所に入る植物の組み合わせはどれでしょうか?
- 1A.サクラ B.ウメ C.マツ
- 2A.マツ B.サクラ C.ウメ
- 3A.ウメ B.サクラ C.マツ
- 4A.サクラ B.マツ C.ウメ
正解3A.ウメ B.サクラ C.マツ
解説
学問の神様として知られている菅原道真(845〜903)は、藤原氏の権力確立の策略により、延喜元(901)年、太宰権帥に左遷されてしまいます。このとき道真は「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」と詠じました。この歌を聞いて梅は道真のもとへ飛んでいきましたが、声をかけられなかった桜はくやしさの余り一夜にして枯れてしまったと伝えられています。この故事を源順は「梅は飛び桜は枯れぬ菅原や深くぞ頼む神の誓ひを」と詠み、これが転化して「梅は飛び桜は枯るる世の中に松ばかりこそつれなかりけり」となりました。これが飛梅の伝説です。松も道真を追って太宰府へ行くこととなるのですが、これが追松(=老松)伝説で、それを原拠として、謡曲『老松』などが創作されたと考えられています。この飛梅伝説を源順が詠んだ歌が転化したものが問題の歌で、『謡曲拾葉抄』に収められています。
第7問
問題
写真は、あるキノコの野生の姿です。栽培品は食品として有名ですが、一見モヤシのようで、野生のものとずいぶんと違っています。
このキノコは何でしょうか?
このキノコは何でしょうか?
- 1シイタケ
- 2ナメコ
- 3マツタケ
- 4エノキタケ
正解4エノキタケ
解説
キノコは多くの種類が栽培され、世界中の市場で売られています。近所の八百屋やスーパーでも、10種類程度はすぐに見つけることができます。エノキタケは、細くて長い独特の姿と、歯切れの良さが好まれ、人気の高いキノコです。おもしろいことに、野生のエノキタケは売られているものとは姿、形が全く違います。栽培のエノキタケは薄暗い場所で育てるので、もやしのような独特の形になるのです。
野生のエノキタケは、11月から3月ごろにかけて、他のキノコがほとんどない時期に出回ります。かさは薄い茶色で、軸は黒っぽく、毛足の短いビロードのような毛が密生しています。このようなキノコは他にはなく、わかりやすいキノコです。
野生のエノキタケは、11月から3月ごろにかけて、他のキノコがほとんどない時期に出回ります。かさは薄い茶色で、軸は黒っぽく、毛足の短いビロードのような毛が密生しています。このようなキノコは他にはなく、わかりやすいキノコです。
第8問
問題
カトレアの花を見ていたら、花の真ん中に白いものがありました。
これは何でしょうか?
これは何でしょうか?
- 1おしべ
- 2めしべ
- 3おしべとめしべが合体したもの
- 4蜜を出す器官
正解3おしべとめしべが合体したもの
解説
カトレアの花中央に白く見えるものは、めしべとおしべが合体し、一つの器官になったもので、「ずい柱」と呼ばれるラン科植物に特有の器官です。「ずい柱」の先端部には、葯(おしべ部分)、そして「ずい柱」の下面(腹側)には柱頭(めしべ部分)があります。ラン科植物は単子葉植物の中で最も進化した植物で、その花の構造はおしべの数を少なくし、花粉粒がまとまって花粉塊となり、ずい柱を形成して省力化を図っています。
第9問
問題
山野に自生し、庭にも植えられる常緑樹で、早春に白い花が穂のように咲きます。奈良の春日野では毒がありシカが食べないので、たくさん増えたといわれています。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1ドクウツギ
- 2アケビ
- 3アセビ
- 4トリカブト
正解3アセビ
解説
アセビはツツジ科の常緑性で、庭にも植え、花と若芽の美しさを楽しみます。漢字で「馬酔木」と書くのは、海外から連れてこられた家畜の馬が食べて酔ったようになることがあってついたようです。
ふつう野生の動物は有毒植物を決して食べません。動物は食べてもすぐに気がついて、はき出してしまうこともあるようです。人間は知識として毒性のあるものを知っているだけですから、誤って食べて中毒を起こすことがよくあります。
フクジュソウ、スズラン、キョウチクトウ、ヒガンバナなども代表的な有毒植物です。中でも特に毒性が強いトリカブト、ドクウツギ、ドクゼリ(ハシリドコロ)は三大有毒植物といわれます。これらはニリンソウなどの他の植物と間違いやすいので気をつけなければいけません。
ふつう野生の動物は有毒植物を決して食べません。動物は食べてもすぐに気がついて、はき出してしまうこともあるようです。人間は知識として毒性のあるものを知っているだけですから、誤って食べて中毒を起こすことがよくあります。
フクジュソウ、スズラン、キョウチクトウ、ヒガンバナなども代表的な有毒植物です。中でも特に毒性が強いトリカブト、ドクウツギ、ドクゼリ(ハシリドコロ)は三大有毒植物といわれます。これらはニリンソウなどの他の植物と間違いやすいので気をつけなければいけません。
第10問
問題
高さ1m内外の常緑低木で、葉の縁にあるとげが特徴です。早春に黄色い花が穂になって咲きますが、この花の雄しべに触れると動くという面白い性質があります。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1ヒイラギモクセイ
- 2ハリエンジュ
- 3ヒイラギナンテン
- 4ハリギリ
正解3ヒイラギナンテン
解説
ヒイラギナンテンは、ナンテンと同じメギ科の常緑低木です。中国・台湾が原産地で、日本には1680年代に渡来したとされています。葉は羽状複葉で、小葉はヒイラギの葉に似てとげがあります。姿がおもしろく背も高くならないので、よく庭園に植えられます。青い実もとても美しいです。
花は直径7mmほどで、花弁にそって6本の雄しべが広がっています。雄しべの糸の部分に触れると、一瞬にして雌しべにぴたっとくっつきます。接触刺激を受けると、雄しべの内側に並ぶ細胞から水分が急激に外に出されてしぼみ、雄しべが雌しべの方向に曲がるのです。花に虫がとまった瞬間に雄しべが動けば、虫の体に花粉がつき、また虫を雌しべに押しつけて運んできた花粉をもらうことができます。
花は直径7mmほどで、花弁にそって6本の雄しべが広がっています。雄しべの糸の部分に触れると、一瞬にして雌しべにぴたっとくっつきます。接触刺激を受けると、雄しべの内側に並ぶ細胞から水分が急激に外に出されてしぼみ、雄しべが雌しべの方向に曲がるのです。花に虫がとまった瞬間に雄しべが動けば、虫の体に花粉がつき、また虫を雌しべに押しつけて運んできた花粉をもらうことができます。
第11問
問題
日本ではモヤシの生産にほとんど使われない豆がありますが、それはどれでしょうか?
- 1ムラサキウマゴヤシ
- 2アズキ
- 3リョクトウ
- 4ダイズ
正解2アズキ
解説
アズキは下胚軸が伸びないので、子葉(双葉)が地上に展開しない地下発芽性のマメです。
モヤシは暗所でマメを発芽させ、ふつう双葉の下の下胚軸にあたる部分を長く伸ばして食べます。ただし、アズキを長くおくと、上胚軸が伸びてモヤシにはなります。中国の一部などではこの方法で食用にされています。
ムラサキウマゴヤシはアルファルファとよばれており、日本には明治初期に導入されました。なお、モヤシの太さはダイズ、リョクトウ、ムラサキウマゴヤシの順に細くなります。
モヤシは暗所でマメを発芽させ、ふつう双葉の下の下胚軸にあたる部分を長く伸ばして食べます。ただし、アズキを長くおくと、上胚軸が伸びてモヤシにはなります。中国の一部などではこの方法で食用にされています。
ムラサキウマゴヤシはアルファルファとよばれており、日本には明治初期に導入されました。なお、モヤシの太さはダイズ、リョクトウ、ムラサキウマゴヤシの順に細くなります。
第12問
問題
地中海地方、中東などの温暖な地域に分布する常緑針葉樹で、先のすぼまった円柱形の樹形、暗緑色の鱗片状の葉が特徴です。ゴッホが南フランスで描いたことでも知られているこの植物は何でしょうか?
- 1ヒマラヤスギ
- 2イトスギ
- 3エゾマツ
- 4モミ
正解2イトスギ
解説
イトスギは地中海地方、中東などの温暖な地域に分布する常緑針葉樹で、通常は先のすぼまった円柱形の樹形になり、暗緑色の鱗片状の葉をつけます。日本では、明治中期に入ってきて以来、公園樹、庭園樹などに利用されています。
ゴッホには、ヒマワリ、イトスギ、麦畑など好みのモチーフがあったようです。それらのほとんどは、燃えるように濃厚な色彩と強烈な太陽を発見した晩年の南フランス滞在時に取り上げられています。彼のうちに渦巻く表現へのやみがたい欲求は、ねじれを強調して描かれたそれらモチーフに生々しく反映されていきます。
ゴッホは、1889年6月25日の弟宛ての手紙に、「瓶のように青いイトスギが頭から離れない。ヒマワリと同じように、この木を自分が見たように描いた者は誰もいない」と書いています。ゴッホの描く炎のような形のイトスギは、ヒマワリ同様、とてもユニークです。
ゴッホには、ヒマワリ、イトスギ、麦畑など好みのモチーフがあったようです。それらのほとんどは、燃えるように濃厚な色彩と強烈な太陽を発見した晩年の南フランス滞在時に取り上げられています。彼のうちに渦巻く表現へのやみがたい欲求は、ねじれを強調して描かれたそれらモチーフに生々しく反映されていきます。
ゴッホは、1889年6月25日の弟宛ての手紙に、「瓶のように青いイトスギが頭から離れない。ヒマワリと同じように、この木を自分が見たように描いた者は誰もいない」と書いています。ゴッホの描く炎のような形のイトスギは、ヒマワリ同様、とてもユニークです。
第13問
問題
秋田県から青森県につらなる白神山地はブナ林を中心とした優れた自然により1993年に世界遺産に登録されました。写真はこのブナ林でよく見かける植物ですが、何でしょうか?
- 1ミネズオウ
- 2ミヤマハンノキ
- 3ハウチワカエデ
- 4ウリカエデ
正解3ハウチワカエデ
解説
ハウチワカエデはムクロジ科(旧カエデ科)の落葉樹で北海道、本州の温帯地域に自生します。日本海側・太平洋側を問わずブナ林によく生育し、その亜高木層を構成しています。手のひら状に裂けた葉をもつカエデは他にもイロハモミジなど他にも多数ありますが、ハウチワカエデはその中でも葉が大型で、紅葉も美しく、北日本では公園などにもよく植えられています。
ハウチワカエデをのぞく選択肢の植物がブナ林内に生えることはまずありません。ミネズオウは高山の風当りの強い斜面に生えるツツジ科の常緑樹です。ミヤマハンノキはカバノキ科の低木で、雪崩が頻発するような亜高山帯の斜面に群生します。ウリカエデは福島県以南に自生するムクロジ科(旧カエデ科)の落葉樹で、低山の林の縁など日当たりの良い場所に生えます。
ハウチワカエデをのぞく選択肢の植物がブナ林内に生えることはまずありません。ミネズオウは高山の風当りの強い斜面に生えるツツジ科の常緑樹です。ミヤマハンノキはカバノキ科の低木で、雪崩が頻発するような亜高山帯の斜面に群生します。ウリカエデは福島県以南に自生するムクロジ科(旧カエデ科)の落葉樹で、低山の林の縁など日当たりの良い場所に生えます。
第14問
問題
日本の愛唱歌の一つである『小さい秋みつけた』の3番の歌詞にでてくる樹木は何でしょうか?
- 1センダン
- 2ブナ
- 3ハゼノキ
- 4イロハカエデ
正解3ハゼノキ
解説
「誰かさんが誰かさんが誰かさんがみつけた・・・」とはじまる『小さい秋見つけた』は1955(昭和30)年に「NHK放送芸能祭・秋の祭典」で世に出て、その7年後には日本レコード大賞童謡賞にも輝きました。詩はサトウハチロー、作曲は『雪の降る街を』などでもおなじみの中田喜直。二人は『かわいいかくれんぼ』をはじめ、多くの童謡を生み出しています。3番の歌詞の後半には「むかしのむかしの風見の鶏の ぼやけたとさかにはぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて入日色・・・」と歌われています。
ハゼノキの葉の紅葉は美しくあざやかです。ロウの原料ともなったことから、ロウノキの別名があります。東京都文京区のサトウハチローの自宅跡には、今でも秋になるとハゼノキが赤く色づいているそうです。ヌルデは同じウルシ科ですが、複葉の軸に翼が発達することなどで明らかに区別できます。また、ヌルデからはロウはとれません。
(JASRAC許諾 第J160722518号)
ハゼノキの葉の紅葉は美しくあざやかです。ロウの原料ともなったことから、ロウノキの別名があります。東京都文京区のサトウハチローの自宅跡には、今でも秋になるとハゼノキが赤く色づいているそうです。ヌルデは同じウルシ科ですが、複葉の軸に翼が発達することなどで明らかに区別できます。また、ヌルデからはロウはとれません。
(JASRAC許諾 第J160722518号)
第15問
問題
香料のバニラは、植物のどの部位を用いて生産されるのでしょうか?
- 1葉
- 2新芽
- 3花
- 4果実
正解4果実
解説
香料づくりに用いられる部位は、果実(朔果)です。バニラの果実は、豆の莢に似ていることから「バニラ・ビーンズ」と呼ばれます。バニラ独特の香りは、発酵した果実だけから発せられ、植物の他の部位からは全く香りません。
果実の加工方法として、黄ばんだ未熟果を、熱い湯に通して加熱します。その後2〜3週間キュアリングといって、日中には果実を日に干し、夜間は布に巻いて木箱に入れ保温する工程を経て、バニラ特有の香り成分(バニリン)を放つようになります。
バニラの花の寿命は1日と短く、原材料となる果実を確保するため、人工受粉作業は欠かせません。
バニラはメキシコが原産地で、先住民がチョコレートドリンクの香りづけに使っていました。バニラは料理などの香料としてだけでなく、香水や石鹸、シャンプー、リンスなどの香りづけにも用いられ、またストレス解消やヒステリー緩和効果もあるとされています。
なお、バニラで香りづけされたアイスクリームやシュークリームのカスタードクリーム中に針の先ほどの黒い粒が混ざっていることがあります。この黒い小さな粒はバニラの種子で、バニラ・ビーンズの中に入っていたものです。
果実の加工方法として、黄ばんだ未熟果を、熱い湯に通して加熱します。その後2〜3週間キュアリングといって、日中には果実を日に干し、夜間は布に巻いて木箱に入れ保温する工程を経て、バニラ特有の香り成分(バニリン)を放つようになります。
バニラの花の寿命は1日と短く、原材料となる果実を確保するため、人工受粉作業は欠かせません。
バニラはメキシコが原産地で、先住民がチョコレートドリンクの香りづけに使っていました。バニラは料理などの香料としてだけでなく、香水や石鹸、シャンプー、リンスなどの香りづけにも用いられ、またストレス解消やヒステリー緩和効果もあるとされています。
なお、バニラで香りづけされたアイスクリームやシュークリームのカスタードクリーム中に針の先ほどの黒い粒が混ざっていることがあります。この黒い小さな粒はバニラの種子で、バニラ・ビーンズの中に入っていたものです。
第16問
問題
つる性の果樹で、果実の生産量としては世界でも有数です。特にリスと組み合わされた文様は、桃山時代の絵画や彫刻などの作品に残されています。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1ツルグミ
- 2アンズ
- 3ブドウ
- 4ナツメ
正解3ブドウ
解説
自然界では植物と動物が調和しながら生活しています。そのことが注目されて、絵画や模様、文学の中にも花鳥風月としてとり入れられ、伝承や作品として残されてきました。
ブドウにリスを配した文様は桃山時代から江戸時代にかけて多く用いられ、京都西本願寺の「葡萄栗鼠文」の大欄間が有名です。ペルシアや中央アジアからシルクロードを運ばれて中国にもたらされたブドウは、古代から文様にもとり入れられた代表的な有用植物で、今日では世界で多く生産されている果樹の一つです。またワインの原料ともなっています。
ブドウにリスを配した文様は桃山時代から江戸時代にかけて多く用いられ、京都西本願寺の「葡萄栗鼠文」の大欄間が有名です。ペルシアや中央アジアからシルクロードを運ばれて中国にもたらされたブドウは、古代から文様にもとり入れられた代表的な有用植物で、今日では世界で多く生産されている果樹の一つです。またワインの原料ともなっています。
第17問
問題
イギリスの世界的に有名な絵本『ピーターラビットのおはなし』の最後の場面で、ピーターの兄弟たちが晩ごはんに植物の実を食べているところが描かれています。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1ブラックベリー
- 2ラズベリー
- 3イチゴ
- 4ブルーベリー
正解1ブラックベリー
解説
バラ科のキイチゴ属で、和名はセイヨウヤブイチゴといいます。
初夏に茎の先にまとまって愛らしいうすピンクの花をつけ、やがて実がなります。最初は赤い色ですが、熟すにつれて黒っぽくなります。『ピーターラビットのおはなし』の中で黒イチゴと訳されているのはそのためでしょう。
古代ギリシャでは、痛風の薬に使い、ローマ人は口内、腸内の炎症をしずめるために使ったという、長い歴史があります。
イギリス北部では野生のブラックベリーが見られ、秋になると道ばたでその実を採る人たちの姿が見られます。その実でジャムを作ったり、リンゴと組み合わせてパイにしたりして楽しむのです。
イギリスでは、9月29日のミカエル祭以降はこの実を食べてはいけないという言い伝えがあります。ミカエル祭の夜に悪魔がこの実につばをはきかけてまわるので、その夜以降は食べてはいけないというものです。
初夏に茎の先にまとまって愛らしいうすピンクの花をつけ、やがて実がなります。最初は赤い色ですが、熟すにつれて黒っぽくなります。『ピーターラビットのおはなし』の中で黒イチゴと訳されているのはそのためでしょう。
古代ギリシャでは、痛風の薬に使い、ローマ人は口内、腸内の炎症をしずめるために使ったという、長い歴史があります。
イギリス北部では野生のブラックベリーが見られ、秋になると道ばたでその実を採る人たちの姿が見られます。その実でジャムを作ったり、リンゴと組み合わせてパイにしたりして楽しむのです。
イギリスでは、9月29日のミカエル祭以降はこの実を食べてはいけないという言い伝えがあります。ミカエル祭の夜に悪魔がこの実につばをはきかけてまわるので、その夜以降は食べてはいけないというものです。
第18問
問題
人間の活動によって外国から入ってきた生物を「外来種」、その土地にもともと生育している生物を「在来種」といいます。
次のなかで、日本の在来種はどれでしょうか?
次のなかで、日本の在来種はどれでしょうか?
- 1オオイヌノフグリ
- 2ハルジオン
- 3ニワゼキショウ
- 4ヘビイチゴ
正解4ヘビイチゴ
解説
身近な雑草であるこれら4種のうち、日本の在来種であるのは4のヘビイチゴだけで、あとはすべて外国からやってきた外来種です。外来種にも和名がつけられているので、どれが日本のものでどれが外国のものなのか、名前からではわかりにくくなっています。
道ばたや空き地の雑草には、外来種が高い比率で見られます。身近な雑草の中でも、たとえば、オオイヌノフグリ、シロツメクサ、ハルジオン、ニワゼキショウ、セイヨウタンポポ、ムラサキカタバミ、ヒメオドリコソウ、セイタカアワダチソウなどは、江戸時代もしくは明治時代以降に日本に入ってきた外来植物です。ハルジオンやニワゼキショウは観賞用に輸入されたものが野生化しました。海外からの旅行者や貨物、作物や園芸植物の種子、木材などにくっついたりまぎれ込んだりして侵入する場合もあります。
外来種が増えると、もともとその土地に住んでいた在来種の生育地が奪われたり、在来種との間で交雑が起こったりします。その結果、種のかく乱が起こり、その地域本来の生態系も崩れることがあります。外来種のなかで生物多様性を減少させ、貴重な生態系をおびやかす危険性のあるものは、いま世界各地で大きな問題になっています。日本では2005年に外来生物法が施行され、外来生物による生態系や人や農林水産物への被害を防止するべく、具体的な取り組みが始まっています。
道ばたや空き地の雑草には、外来種が高い比率で見られます。身近な雑草の中でも、たとえば、オオイヌノフグリ、シロツメクサ、ハルジオン、ニワゼキショウ、セイヨウタンポポ、ムラサキカタバミ、ヒメオドリコソウ、セイタカアワダチソウなどは、江戸時代もしくは明治時代以降に日本に入ってきた外来植物です。ハルジオンやニワゼキショウは観賞用に輸入されたものが野生化しました。海外からの旅行者や貨物、作物や園芸植物の種子、木材などにくっついたりまぎれ込んだりして侵入する場合もあります。
外来種が増えると、もともとその土地に住んでいた在来種の生育地が奪われたり、在来種との間で交雑が起こったりします。その結果、種のかく乱が起こり、その地域本来の生態系も崩れることがあります。外来種のなかで生物多様性を減少させ、貴重な生態系をおびやかす危険性のあるものは、いま世界各地で大きな問題になっています。日本では2005年に外来生物法が施行され、外来生物による生態系や人や農林水産物への被害を防止するべく、具体的な取り組みが始まっています。
第19問
問題
写真はホオノキの「ネイルアート」です。この「つけ爪」は、ホオノキのどの部分のものでしょうか?
- 1苞
- 2がく
- 3托葉
- 4樹皮
正解3托葉
解説
托葉は葉の基部につく葉的な器官で、ホオノキでは特に発達し、芽が開くまで外側を囲んで保護しています。冬の間寒さや乾燥からホオノキの芽を守っていた托葉は、春の芽出しとともに務めを終えて、木の下にたくさん落ちています。写真のように、先がとがり、しっかりした「托葉」は、ホオノキ特有のものです。なお、多くのバラのように托葉が長く残って光合成をおこなうものもあります。
第20問
問題
写真の植物は熱帯アメリカ原産の浮遊性の水草で、夏の花として楽しまれています。ミズアオイ科に属し、英名はウォーター・ヒヤシンスです。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1ヒシ
- 2ホテイアオイ
- 3マコモ
- 4スイレン
正解2ホテイアオイ
解説
ホテイアオイは、水に浮いている時は葉柄が布袋さま(七福神の一人)の腹のようにふくらむことから和名がつけられ、園芸界では俗にホテイソウとも呼ばれています。熱帯原産なので耐寒性に欠け、九州南部の無霜地帯では帰化植物になっています。適水温は20℃前後といわれ、陽光に十分あてて育てます。暖地では多年草ですが、寒冷地では一年草として扱われています。花茎は高さ20〜30cmに伸び、1茎に数花をつけますが、一日花です。夏にはよく繁茂するため養魚家は害草扱いしますが、この植物を富栄養化した池沼で栽培すると、水中の藻類の繁殖を抑制することなどから水質改善に使われることがあります。
マコモはイネ科の多年草で仏事に使います。
スイレンはスイレン科の多年草で葉を水面に浮かべます。
ヒシはミソハギ科(ヒシ科)の植物で、果実は水中で肥大し、養分は食用とする子葉に蓄積されます。
マコモはイネ科の多年草で仏事に使います。
スイレンはスイレン科の多年草で葉を水面に浮かべます。
ヒシはミソハギ科(ヒシ科)の植物で、果実は水中で肥大し、養分は食用とする子葉に蓄積されます。





