花みどりミニ検定第198回 (2026/05/01~2026/05/31)
前回の解答と解説
第1問
問題
フランスで1867年に作出された品種で、ハイブリッド・ティーの第1号として著名な品種はどれでしょうか?
- 1エルゼ・ポールセン
- 2ソレイユ・ドール
- 3ラ・フランス
- 4パケレット
正解3ラ・フランス
解説
バラは、世界各地の野生バラから交配がくり返され、多数の品種がつくられてきました。ハイブリッド・ティーは、ティー系の四季咲き性とハイブリッド・パーペチュアル系の大輪性と強健さとを合わせ持った品種群で、現在最も多数の品種を含む系統になっています。
1867年にフランスで作出されたラ・フランスはその第1号とされてきた品種です。第1号についてはさらに遡るべきとの説もありますが、ラ・フランスが第1号として長くいわれてきた著名な品種であることに変わりはありません。
なお、エルゼ・ポールセンはフロリバンダ系、ソレイユ・ドールはペルネシアナ系、パケレットはポリアンサ系の初期の品種です。
1867年にフランスで作出されたラ・フランスはその第1号とされてきた品種です。第1号についてはさらに遡るべきとの説もありますが、ラ・フランスが第1号として長くいわれてきた著名な品種であることに変わりはありません。
なお、エルゼ・ポールセンはフロリバンダ系、ソレイユ・ドールはペルネシアナ系、パケレットはポリアンサ系の初期の品種です。
第2問
問題
道ばたや空き地でよく見るタデ科の一年草で、古い時代に穀物の雑草として大陸から入ってきた史前帰化植物と考えられています。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1アカザ
- 2ヤエムグラ
- 3イヌタデ
- 4スカシタゴボウ
正解3イヌタデ
解説
史前帰化植物とは渡来時期による帰化植物の分類の一つで、研究者により異なることがありますが、一般的に石器時代から弥生時代までの有史以前に帰化した植物を指します。
イヌタデは、田畑のまわりや道ばた、空き地などによく見られます。子どもたちが赤いつぶつぶした花をしごき集め、赤飯に見立ててままごと遊びをしたので「赤まんま」とか「赤のまんま」とも呼ばれます。香辛料に使うタデ(ヤナギタデ、ホンタデ)に似ていますが、辛みがなく役に立たないので「犬蓼」と名前がつきました。イヌタデの花びらのように赤く色づくのは“萼”で、花が終わった後まで赤いまま残って実を包み込みます。この状態の花穂をしごくと黒く熟したタネが転がり出てきます。
イヌタデ以外は在来種で、アカザはアカザ科、ヤエムグラはアカネ科、スカシタゴボウはアブラナ科、ギシギシはタデ科の植物です。
イヌタデは、田畑のまわりや道ばた、空き地などによく見られます。子どもたちが赤いつぶつぶした花をしごき集め、赤飯に見立ててままごと遊びをしたので「赤まんま」とか「赤のまんま」とも呼ばれます。香辛料に使うタデ(ヤナギタデ、ホンタデ)に似ていますが、辛みがなく役に立たないので「犬蓼」と名前がつきました。イヌタデの花びらのように赤く色づくのは“萼”で、花が終わった後まで赤いまま残って実を包み込みます。この状態の花穂をしごくと黒く熟したタネが転がり出てきます。
イヌタデ以外は在来種で、アカザはアカザ科、ヤエムグラはアカネ科、スカシタゴボウはアブラナ科、ギシギシはタデ科の植物です。
第3問
問題
カーネーションは、完全に花弁が開く前につぼみがしおれてしまうことがあり、これはカーネーションから発生したエチレンによる「眠り病」です。
エチレンが発生する原因として最も適切なものは何でしょうか?
エチレンが発生する原因として最も適切なものは何でしょうか?
- 1乾燥
- 2振動
- 3急激な温度上昇
- 4肥料切れ
正解3急激な温度上昇
解説
母の日にカーネーションの鉢植えをせっかく買ったのに、つぼみが半分以上咲かないままで終わってしまい、がっかりした経験がある人は少なくないかもしれません。
エチレンは植物ホルモンのひとつで、これが花の老化を早める原因になります。カーネーションはエチレンに反応しやすい傾向にあり、貯蔵中や流通過程で、急激に温度の高い条件下に置かれると、発生したエチレンにより、つぼみが開花しないまましおれてしまうことがあります。この現象は眠り病(スリーピング)として知られます。また、成熟した果実は大量のエチレンを発生するため(果実はエチレンの影響を受けて成熟する)、かつてリンゴなどの果物と花卉を同時に輸送していた時代には、花卉がその影響を受けたといいます。この現象を防ぐため、現在では農家が出荷の際に、エチレン吸収シートを切り花に巻き段ボールに入れたり、段ボールの内側にシートを貼り付けたりして輸送しています。水不足や極端な振動、肥料切れなど、輸送中にはさまざまなストレスが発生しますが、それによってつぼみが完全に開かなくなることはほどんどなく、エチレンによる影響が最も大きいと考えられています。
エチレンは植物ホルモンのひとつで、これが花の老化を早める原因になります。カーネーションはエチレンに反応しやすい傾向にあり、貯蔵中や流通過程で、急激に温度の高い条件下に置かれると、発生したエチレンにより、つぼみが開花しないまましおれてしまうことがあります。この現象は眠り病(スリーピング)として知られます。また、成熟した果実は大量のエチレンを発生するため(果実はエチレンの影響を受けて成熟する)、かつてリンゴなどの果物と花卉を同時に輸送していた時代には、花卉がその影響を受けたといいます。この現象を防ぐため、現在では農家が出荷の際に、エチレン吸収シートを切り花に巻き段ボールに入れたり、段ボールの内側にシートを貼り付けたりして輸送しています。水不足や極端な振動、肥料切れなど、輸送中にはさまざまなストレスが発生しますが、それによってつぼみが完全に開かなくなることはほどんどなく、エチレンによる影響が最も大きいと考えられています。
第4問
問題
日当たりのよい湿った草地に生え、4〜5月に黄色い小さな花が咲き、その後、赤い小さな実をつけます。毒のありそうな名前がついていますが無毒です。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1オニゲシ
- 2オトギリソウ
- 3ドクダミ
- 4ヘビイチゴ
正解4ヘビイチゴ
解説
ヘビイチゴは、日本各地の水田の畦や畑、人家の周りの空き地などで、4〜5月に黄色い花をつけ、6月には直径1cmくらいの球形で赤い果実をつけます。オランダイチゴと同様に赤くて丸い集合果をつくり、ふくらんだ花床(花托)の表面についているのが本当の果実です。この集合果は無毒ですが、海綿質で味がなくおいしいとはいえません。和名のヘビイチゴは“ヘビのいるところに生えるイチゴ”もしくは、“ランナーをヘビのように伸ばして地表を這い回るイチゴ”という意味だといわれます。
ヘビイチゴと同じ、黄花のヘビイチゴ属にヤブヘビイチゴがあります。こちらはヘビイチゴに比べ大型で、葉は緑色から暗緑色でやや厚いのが特徴です。果実もヘビイチゴより大きく、直径2cmくらいの真紅色です。痩果も真紅色で表面にしわがなくなめらかでおいしそうに見えますが、この実も無味です。山地に生えるシロバナノヘビイチゴは、名の通り白い花を咲かせ、黄花のヘビイチゴ属ではなく白花のオランダイチゴ属で、赤く熟した果実はおいしく食べられます。
ヘビイチゴと同じ、黄花のヘビイチゴ属にヤブヘビイチゴがあります。こちらはヘビイチゴに比べ大型で、葉は緑色から暗緑色でやや厚いのが特徴です。果実もヘビイチゴより大きく、直径2cmくらいの真紅色です。痩果も真紅色で表面にしわがなくなめらかでおいしそうに見えますが、この実も無味です。山地に生えるシロバナノヘビイチゴは、名の通り白い花を咲かせ、黄花のヘビイチゴ属ではなく白花のオランダイチゴ属で、赤く熟した果実はおいしく食べられます。
第5問
問題
明治時代の文学者・正岡子規が、病で寝ている中で、目にすることのできた光景をありのままに写生した短歌で知られていますが【 】に入る植物は何でしょうか?
瓶にさす 【 】の花ぶさ みじかければ 畳の上に とどかざりけり
瓶にさす 【 】の花ぶさ みじかければ 畳の上に とどかざりけり
- 1藤(フジ)
- 2桐(キリ)
- 3菊(キク)
- 4梅(ウメ)
正解1藤(フジ)
解説
この歌は、1901(明治34)年4月の終わりに、正岡子規が食事ののち、机の上に生けられていたフジの花を仰向けのまま眺めながら作ったもので、子規の代表作とされています。正岡子規は1867(慶応3)年生まれ。重い病気に悩まされながらも、日本の伝統的な詩である俳句と短歌の近代化に力を注いだ人物です。
意味としては、「机の上の瓶にさしてあるフジの花房はまだ短いので、たたみの上には届いていない」という単純なものですが、フジ棚から垂れ下がる花の房全体を眺めるような普通の鑑賞法とは異なり、この作の子規は、横たわりながら、フジの花が下の方に向かって伸びている、生きた植物の緊張感をみごとにとらえています。病におかされ、起きあがることもままならなかった子規だからこそ発見できた、まったく新しいフジの花の見方であるという点が評価されている作品です。
フジはマメ科の落葉ツル性木本です。別名ノダフジともいいます。つるは上から見て時計回りに巻きつきます。日本には別種のヤマフジも分布しますが、つるが上から見て逆時計回りに巻きつくので区別がつきます。
意味としては、「机の上の瓶にさしてあるフジの花房はまだ短いので、たたみの上には届いていない」という単純なものですが、フジ棚から垂れ下がる花の房全体を眺めるような普通の鑑賞法とは異なり、この作の子規は、横たわりながら、フジの花が下の方に向かって伸びている、生きた植物の緊張感をみごとにとらえています。病におかされ、起きあがることもままならなかった子規だからこそ発見できた、まったく新しいフジの花の見方であるという点が評価されている作品です。
フジはマメ科の落葉ツル性木本です。別名ノダフジともいいます。つるは上から見て時計回りに巻きつきます。日本には別種のヤマフジも分布しますが、つるが上から見て逆時計回りに巻きつくので区別がつきます。
第6問
問題
クロマツについて、正しく記述しているものはどれでしょうか?
- 1雌花と雄花が違う木につく
- 2花粉は、昆虫によって雌花まで運ばれる
- 3春に開花して受粉した雌花は、翌年の秋に成熟して、種子を散らす
- 4常緑樹だが、葉は毎年入れ替わる
正解3春に開花して受粉した雌花は、翌年の秋に成熟して、種子を散らす
解説
クロマツは、雌花と雄花が同じ木につく雌雄同株です。新しい枝の下の方に雄花が多数付き、4〜5月ごろ、大量の花粉を出します。雌花は、新しい枝の先端に1〜3個程つきます。花粉は、風によって雄花から雌花に運ばれ、受粉します。受粉してもすぐには受精せず、翌年の春に受精し、秋に成熟をしていわゆる松ぼっくりになり、種子を飛ばします。マツの仲間の葉の寿命は、ほぼ2〜3年です。輪生している側枝の段数を数えるとその枝の年齢がわかります。
第7問
問題
病害に強く、生産量や品質がすぐれた野菜をつくる方法の一つが、接ぎ木栽培です。現在、最も一般的に使われている穂木と台木の組合せはどれでしょうか?
- 1メロン(穂木)−トマト(台木)
- 2ナス(穂木)−ヘチマ(台木)
- 3キュウリ(穂木)−カボチャ(台木)
- 4スイカ(穂木)−ナス(台木)
正解3キュウリ(穂木)−カボチャ(台木)
解説
接ぎ木は一般的に親和性が高い同種の植物や近縁種で行われます。トマトとナスはナス科で、キュウリ、スイカ、メロン、カボチャはウリ科です。つまり選択肢の3番以外の穂木と台木の組合せは、異なる科の組合せで、キュウリとカボチャの組合せが最も一般的ということになります。
キュウリは病害に弱いのが問題でしたが、病害に強いカボチャを台木として接ぎ木することで、病害に強いキュウリの苗をつくることが可能になりました。現在キュウリのほぼ9割以上が接ぎ木栽培によるものです。キュウリの台木には接ぎ木専用の新土佐カボチャやクロダネカボチャが用いられ、「呼び接ぎ」という方法が多くおこなわれています。
キュウリは病害に弱いのが問題でしたが、病害に強いカボチャを台木として接ぎ木することで、病害に強いキュウリの苗をつくることが可能になりました。現在キュウリのほぼ9割以上が接ぎ木栽培によるものです。キュウリの台木には接ぎ木専用の新土佐カボチャやクロダネカボチャが用いられ、「呼び接ぎ」という方法が多くおこなわれています。
第8問
問題
この図版は、江戸中期の画家、尾形光琳が描いたある屏風を写実した木版画の一部分です。ここに描かれた植物はなんでしょうか?
- 1アサガオ
- 2ムクゲ
- 3ブッソウゲ
- 4タチアオイ
正解4タチアオイ
解説
この図版は「尾形光琳筆 葵図(木版色摺)」で、原画を精妙に再現しています。原画は金地に濃彩で描かれた二曲一双の「孔雀立葵図屏風」で、赤・白・緑の三色の平塗りで明快に描かれ、葉脈や花蕊には金泥を入れた見事なつくりです。原画を描いた尾形光琳(1658〜1716)は京都の高級呉服商、雁金屋に生まれ、初め狩野派の山本素軒に学びましたが、やがて光悦や宗達の画風に傾倒して、斬新な意匠性と豊かな装飾性を発揮しました。
タチアオイはアオイ科の多年草で、小アジア原産。観賞用に世界中で広く栽培され、熱帯などでは野生化もしています。古くに中国から日本に渡来し、花は初夏に下からだんだんと上の方に咲きます。花名は、花のついた茎がまっすぐ高く立つさまからついたといわれています。
タチアオイはアオイ科の多年草で、小アジア原産。観賞用に世界中で広く栽培され、熱帯などでは野生化もしています。古くに中国から日本に渡来し、花は初夏に下からだんだんと上の方に咲きます。花名は、花のついた茎がまっすぐ高く立つさまからついたといわれています。
第9問
問題
写真は、キリシマツツジ「日の出霧島」です。このように刈り込んだ樹形で花を咲かせるには、刈り込み剪定の時期が最も大切です。
この時期として、最も適切な時期はいつでしょうか?
この時期として、最も適切な時期はいつでしょうか?
- 1休眠期の2月頃がよい
- 2花芽がふくらみ始める3月頃がよい
- 3開花後の芽が伸びだした5月頃がよい
- 4芽が伸びて固まる梅雨明けの7月頃がよい
正解3開花後の芽が伸びだした5月頃がよい
解説
キリシマツツジは諸説はありますが、南九州に自生するサタツツジを主な母種として作り出されてきた園芸品種群といわれています。
毎年、4〜5月に咲く花は、前の年の5月に伸びた芽に7〜8月ごろ花芽が形成されて、その花芽が成長して冬を越し開花します。花芽を付けさせるためには、7月以前に充実した芽を伸ばすことが必要です。そのことから、刈り込み剪定をしてそのままの樹形で開花させるには、開花直後の芽の伸びだした5月下旬ごろが刈り込みの適期となります。その後の時期に刈り込んだ場合は、せっかくできている花芽を切り取ることになります。
毎年、4〜5月に咲く花は、前の年の5月に伸びた芽に7〜8月ごろ花芽が形成されて、その花芽が成長して冬を越し開花します。花芽を付けさせるためには、7月以前に充実した芽を伸ばすことが必要です。そのことから、刈り込み剪定をしてそのままの樹形で開花させるには、開花直後の芽の伸びだした5月下旬ごろが刈り込みの適期となります。その後の時期に刈り込んだ場合は、せっかくできている花芽を切り取ることになります。
第10問
問題
エゴノキは野山に自生し、公園にも植えられる落葉樹です。そのエゴノキの枝に、写真のようなものを見つけましたが、これは何でしょうか?
- 1花
- 2実
- 3虫こぶ
- 4冬芽
正解3虫こぶ
解説
これはエゴノキにできる虫こぶで、ネコの足を思わせることから「エゴノネコアシ」と呼ばれます。エゴノキの腋芽にエゴノネコアシアブラムシが寄生することによって生じる、エゴノキ特有の虫こぶです。いくつかの房に分かれて、バナナの房のような形をしています。花が終わった後の初夏には、直径3〜4cmほどのかたまりになり、房を割ると中にアブラムシがすんでいます。7月ごろに房の先端に穴があき、羽の生えたアブラムシが外に出てイネ科のアシボソに移動し、は空き家になります。空き家になった後も虫こぶは枝に残り、翌春には黒くひからびて枝に残っていることもあります。
一般に虫こぶは、植物にアブラムシやタマバチなどが寄生することによって生じます。植物の種類により、また寄生する虫の種類によって、それぞれ独特の形や色をした虫こぶができます。
一般に虫こぶは、植物にアブラムシやタマバチなどが寄生することによって生じます。植物の種類により、また寄生する虫の種類によって、それぞれ独特の形や色をした虫こぶができます。
第11問
問題
花は基本的に4つの部分から構成され、それぞれが役割をもって確実に種子をつけようとしています。
4つの部分が外側から中心に向かって配置している順で、最も一般的なものはどれでしょうか?
4つの部分が外側から中心に向かって配置している順で、最も一般的なものはどれでしょうか?
- 1花弁−萼−雄しべ−雌しべ
- 2花弁−萼−雌しべ−雄しべ
- 3萼−花弁−雌しべ−雄しべ
- 4萼−花弁−雄しべ−雌しべ
正解4萼−花弁−雄しべ−雌しべ
解説
花を構成する4つの部分は外から萼、花弁、雄しべ、雌しべの順にあり、この順序は、世界に20数万種ある花の中で、ごく少数の例外を除いてかわりません。また、中には雄しべや萼の一部または全部が目立つように変形して、花弁の役割を果たしているものもあります。
最も中心にある雌しべは柱頭で花粉を受け取り基部の子房の中で受精がおこなわれ種子が作られる大切な中枢です。それを取りかこむように雄しべが配置され、そのまわりに花弁があります。花弁は中枢を包むとともに色どりや形によって、花粉を運んで受粉を助けてくれる昆虫を引き寄せる役割もあります。一番外の萼は蕾のうちは花をすっかり包んで保護し、支障なく花が開くためになくてはならない存在で、それだけしっかりした構造となっています。
最も中心にある雌しべは柱頭で花粉を受け取り基部の子房の中で受精がおこなわれ種子が作られる大切な中枢です。それを取りかこむように雄しべが配置され、そのまわりに花弁があります。花弁は中枢を包むとともに色どりや形によって、花粉を運んで受粉を助けてくれる昆虫を引き寄せる役割もあります。一番外の萼は蕾のうちは花をすっかり包んで保護し、支障なく花が開くためになくてはならない存在で、それだけしっかりした構造となっています。
第12問
問題
島崎藤村の詩「小諸なる古城のほとり」に「みどりなす【 】は萌えず」と詠みこまれたこの植物は、春の七草にも数えられます。
【 】に当てはまる植物は何でしょうか?
【 】に当てはまる植物は何でしょうか?
- 1セリ
- 2ナズナ
- 3ナデシコ
- 4ハコベ
正解4ハコベ
解説
島崎藤村の「小諸なる古城のほとり」はこんな詩です。
小諸なる古城のほとり雲白く遊子悲しむ
緑なすはこべは萌えず若草も藉くによしなし
しろがねの衾の岡辺日に溶けて淡雪流る
あたたかき光はあれど野に満つる香も知らず
浅くのみ春は霞みて麦の色わづかに青し
旅人の群はいくつか畠中の道を急ぎぬ
ハコベは春先の野草として食される他、鳥の餌などとしても利用され、次のような俳句もあります。
カナリヤの餌に束ねたるはこべ哉 (子規)
雛鳥の引張り合へるはこべ哉 (かつ女)
なお、江戸時代にはこれを炒ったものと塩を混ぜ、「はこべ塩」と呼ばれる歯磨き粉にしました。
小諸なる古城のほとり雲白く遊子悲しむ
緑なすはこべは萌えず若草も藉くによしなし
しろがねの衾の岡辺日に溶けて淡雪流る
あたたかき光はあれど野に満つる香も知らず
浅くのみ春は霞みて麦の色わづかに青し
旅人の群はいくつか畠中の道を急ぎぬ
ハコベは春先の野草として食される他、鳥の餌などとしても利用され、次のような俳句もあります。
カナリヤの餌に束ねたるはこべ哉 (子規)
雛鳥の引張り合へるはこべ哉 (かつ女)
なお、江戸時代にはこれを炒ったものと塩を混ぜ、「はこべ塩」と呼ばれる歯磨き粉にしました。
第13問
問題
アマチャをお釈迦様にかけて祝う仏教の行事は、どれでしょうか?
- 1灌仏会
- 2成道会
- 3涅槃会
- 4お彼岸
正解1灌仏会
解説
アマチャは、アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、かつてはアジサイの変種、近年はヤマアジサイの変種とされています。アマチャの葉にはフィロズルチン配糖体が多く含まれており、発酵・乾燥させると甘みが出るので、これをお茶のように利用します。
釈迦の誕生日といわれる4月8日に甘露の雨が降り注いだという伝説から、これを祝う「灌仏会」(または花祭り)では釈迦像に甘茶をかけて祝います。「成道会」は釈迦が悟りを開いたことを記念し、「涅槃会」は釈迦の命日を悼み行われる行事(法会)です。
釈迦の誕生日といわれる4月8日に甘露の雨が降り注いだという伝説から、これを祝う「灌仏会」(または花祭り)では釈迦像に甘茶をかけて祝います。「成道会」は釈迦が悟りを開いたことを記念し、「涅槃会」は釈迦の命日を悼み行われる行事(法会)です。
第14問
問題
地中海地方に自生するアブラナ科の野菜の花で、この野菜は固まってつくつぼみと肥厚した花茎の部分を食用にします。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1アブラナ
- 2カリフラワー
- 3ハクサイ
- 4ブロッコリー
正解4ブロッコリー
解説
ブロッコリーはビタミン類や鉄分、カルシウム、カリウムなどを豊富に含む野菜として、家庭菜園でも人気の野菜です。祖先種に当たる植物は、キャベツ、ケール、メキャベツなどと共通で、ヨーロッパ西部や南部の海岸地帯に自生しています。
食用にするのは、肥厚した花茎とつぼみの塊(花蕾球)です。そのため収穫しないでそのまま育てると開花します。写真は花が咲き始めた状態で、やがて全体がアブラナ科特有の4弁の花におおわれます。カリフラワーも肥厚した花序を食用にする点では同じですが、ふつう黄白色をしています(最近は花蕾球が紫やオレンジになる品種もあります)。
食用にするのは、肥厚した花茎とつぼみの塊(花蕾球)です。そのため収穫しないでそのまま育てると開花します。写真は花が咲き始めた状態で、やがて全体がアブラナ科特有の4弁の花におおわれます。カリフラワーも肥厚した花序を食用にする点では同じですが、ふつう黄白色をしています(最近は花蕾球が紫やオレンジになる品種もあります)。
第15問
問題
成長が早い「早生樹(そうせいじゅ)」の一つとして、近年、国内の林業界で注目されている高木です。2回羽状複葉を持ち、春には紫色と白色がきれいな花を咲かせ、秋にはクリーム色の丸い実がたくさんなります。この植物は何でしょうか。下から名前を選び、番号で答えてください。
- 1センダン
- 2ムクロジ
- 3トチノキ
- 4コウヨウザン
正解1センダン
解説
センダンは落葉広葉樹で、条件が整えば15年で幹の直径が30cmにもなるほど早く育ちます。材質は堅くてケヤキやマホガニーに似ており、内装材や家具材に向くとされています。国内のスギやヒノキの人工林は伐期がきたために伐採が進んでいますが、跡地に造林しても再び伐採できるのは50年以上も先の子や孫の世代になるため、所有者には再造林を諦める人もいます。そこで近年、10〜20年程度で収穫できる成長の早い木を植える「早生樹」の植林に取り組む人が現れ、林野庁も後押ししています。これくらいなら、自分の元気なうちに収穫ができるからです。センダンは、そうした早生樹の代表格となっています。

第16問
問題
東南アジア原産で熱帯地域で広く栽培されており、一般に食用とされる果実は房になってつき、実内に種子がありません。生食のほか、いためて料理に用いたりもします。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1パイナップル
- 2アボガド
- 3ドリアン
- 4バナナ
正解4バナナ
解説
バナナは東南アジア原産で、5,000年以上前から栽培されていたといわれます。現在栽培されているものは、野生の2種及びその雑種が起源であると考えられています。栽培バナナは3倍体か2倍体の単為結果を行う品種のため、種子はできませんが、野生種には種子ができます。バナナは日本で最も普通に行われている生食のほか、中国南部や東南アジアでは、炒めたり揚げたりして料理に使われ、その専用の品種もあり、花も炒めて食べる地域もあります。葉は大きく、切れ込みがないため、東南アジアではしばしば皿代わりに使われたり、弁当や蒸し物用に食品を包むのにも使われたりします。
葉柄や茎から繊維をとるアバカやイトバショウなどの種類もあります。これらの繊維は衣服や魚網に使われます。また、熱帯・亜熱帯地域では庭園用・景観用にも植えられるなど、多様な利用がなされています。
葉柄や茎から繊維をとるアバカやイトバショウなどの種類もあります。これらの繊維は衣服や魚網に使われます。また、熱帯・亜熱帯地域では庭園用・景観用にも植えられるなど、多様な利用がなされています。
第17問
問題
フランスで「パリ・コミューンの唄」として知られる19世紀に作られたシャンソンは、日本でも『【 】の実るころ』というタイトルで親しまれています。【 】に入るのは、初夏に実る赤い果実ですが、何でしょうか?
- 1いちご
- 2ざくろ
- 3さくらんぼ
- 4りんご
正解3さくらんぼ
解説
フランスのシャンソン『さくらんぼの実るころ』(J.B.クレマン(1836〜1903)作詞、A.ルナール(1825〜1872)作曲)は、日本でも、Ch.トレネやイヴ・モンタン等が歌ったシャンソンとして親しまれています。この作品は、1866年に作られましたが、1871年にフランスのパリで起こった市民による革命(パリ・コミューン)の際、「血の一週間」と呼ばれる悲惨な出来事の中で亡くなった一人の看護師の死を悼み、作詞者のクレマン自身がこの詩の第4節を捧げました。
サクランボは、バラ科の植物「セイヨウミザクラ」の果実。別名「シナミザクラ」とも言われます。日本への伝来は、1868年(明治元年)、函館在住のドイツ人、ガルトナーが七重村(現在の七飯町)にリンゴ、ナシ、ブドウなどともに母国から取り寄せて試植したのが始まりといわれています。
サクランボは、バラ科の植物「セイヨウミザクラ」の果実。別名「シナミザクラ」とも言われます。日本への伝来は、1868年(明治元年)、函館在住のドイツ人、ガルトナーが七重村(現在の七飯町)にリンゴ、ナシ、ブドウなどともに母国から取り寄せて試植したのが始まりといわれています。
第18問
問題
これはある植物の根茎を乾燥させたもので、主に香辛料として利用され、カレー粉の主材料の一つでもあります。また、健康食品としても注目されているものです。
この植物は何でしょうか?
この植物は何でしょうか?
- 1ショウガ
- 2サツマイモ
- 3ウコン
- 4ジャガイモ
正解3ウコン
解説
ウコンは熱帯アジア原産の多年草で、現在では世界各地の湿潤な熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されています。日本でも健康ブームの影響もあり、温暖な地域で栽培されています。葉はカンナに似ており、夏〜秋に穂状花序が葉鞘の間から直立します。花序には多数の白っぽい苞葉があり、苞葉の腋から黄色の一日花を咲かせます。
ウコンの根茎を乾燥させたものがターメリックで、芳香性健胃・利胆の作用があります。ターメリックはカレー粉の他、たくあん漬けの着色料や染料に利用されます。この根茎の黄色素の主成分はクルクミンです。
ハルウコンはウコンとは別種で、葉の裏に繊毛が密にあり、晩春〜初夏に葉鞘の側方に紫色を帯びた苞葉のある穂状花序を出します。
ウコンの根茎を乾燥させたものがターメリックで、芳香性健胃・利胆の作用があります。ターメリックはカレー粉の他、たくあん漬けの着色料や染料に利用されます。この根茎の黄色素の主成分はクルクミンです。
ハルウコンはウコンとは別種で、葉の裏に繊毛が密にあり、晩春〜初夏に葉鞘の側方に紫色を帯びた苞葉のある穂状花序を出します。
第19問
問題
中国原産のハンカチノキ。その名の由来となった大きなひらひらとした白い部分は何でしょうか?
- 1花芽
- 2総苞
- 3花びら
- 4果実
正解2総苞
解説
ハンカチノキは中国固有の植物で、日本では観賞用に植えられており、各地の植物園で開花個体を見ることができます。特徴であるハンカチのような大きな白色の部分は、たくさんの花が集まった花序を包む、総苞と呼ばれるものです。二枚の大きな総苞片の間にはたくさんの雄花と一つの両性花または雌花が鞠状に集まった花序があります。
このように総苞片が花びら状になる現象はハナミズキやドクダミなど、さまざまな植物で知られています。
別名ダヴィディアとも呼ばれますが、これは属名のDavidiaによるもので、発見者のフランス人ダヴィッド神父の名前にちなんだものです。ダヴィッド神父は中国を探検し、ハンカチノキやジャイアントパンダなど、中国の珍しい動植物をヨーロッパに紹介したことで知られています。
このように総苞片が花びら状になる現象はハナミズキやドクダミなど、さまざまな植物で知られています。
別名ダヴィディアとも呼ばれますが、これは属名のDavidiaによるもので、発見者のフランス人ダヴィッド神父の名前にちなんだものです。ダヴィッド神父は中国を探検し、ハンカチノキやジャイアントパンダなど、中国の珍しい動植物をヨーロッパに紹介したことで知られています。
第20問
問題
日本は世界でも野菜が豊富な国で、いろいろな野菜があり、キク科の野菜も多く栽培されています。
次の野菜のうち、キク科でないものはどれでしょうか?
次の野菜のうち、キク科でないものはどれでしょうか?
- 1ゴボウ
- 2シュンギク
- 3レタス
- 4キャベツ
正解4キャベツ
解説
キャベツはアブラナ科の野菜です。キャベツと同じ祖先のものに、ブロッコリー、カリフラワー、ケールなどがあります。
他はキク科で、ゴボウは主として根を食べますが、若い葉も食べられます。しかし、食べるのは日本人だけだといわれています。シュンギクも欧米では食材にせず、花として観賞しています。レタスには玉レタス(玉チシャ)、サラダナ、サニーレタスや韓国料理に出るサンチュなどがあり、葉を食べますが、中華料理のステムレタスは茎を食します。
他はキク科で、ゴボウは主として根を食べますが、若い葉も食べられます。しかし、食べるのは日本人だけだといわれています。シュンギクも欧米では食材にせず、花として観賞しています。レタスには玉レタス(玉チシャ)、サラダナ、サニーレタスや韓国料理に出るサンチュなどがあり、葉を食べますが、中華料理のステムレタスは茎を食します。





