公園文化を語るみどり花コラム公園の達人公園管理運営「チャレンジ!」しました公園とSDDGs公園の本棚

花みどりミニ検定第202回 (2026/09/01~2026/09/30)

前回の解答と解説

第1問

問題
アメリカの作曲家、グローフェの組曲『グランドキャニオン』の第3曲「山道を行く」では、楽譜に「植物の実の殻」を使ってロバのひづめの音を演奏するよう指示されています。
この植物は何でしょうか?
  • 1カシ
  • 2クルミ
  • 3ココヤシ
  • 4ドリアン
正解3ココヤシ
解説
ヤシ科のココヤシの果実がココナッツです。ヤシ科の多くは熱帯や亜熱帯に分布し、ココヤシやナツメヤシなどの果実は、食用または油脂原料として栽培されています。グローフェ(1892?1972)はアメリカの作曲家で、その代表作『グランド・キャニオン』は、「日の出」、「赤い砂漠」、「山道を行く」、「日没」、「豪雨」の5曲からなる組曲です。「山道を行く」では、ロバの鳴き声が楽器で模倣されつつ、ココナッツ・シェルを両手で交互に打ちつけてロバのひづめの音を描写しています。

第2問

問題
ふつう熱帯から亜熱帯に生育しますが、この種は寒さに強いことが知られています。
この植物は何でしょうか? 写真は芽立ちの様子です。
  • 1ソテツ
  • 2デイゴ
  • 3カンナ
  • 4シュロ
問題画像1
正解4シュロ
解説
シュロは、単子葉植物のヤシ科に属します。世界に約2000種あるといわれるヤシの仲間は、温暖な地域に生育しますが、シュロはその中でも耐寒性が強く、栽培下では、-15℃以下にも耐えることが分かっており、イギリスのような寒いところでも屋外で育てることができます。
原産は中国だとされていますが、九州南部に自生があるとする説もあります。国内では分布が北進しているといわれ、温暖化の影響かもしれないといわれています。関東地方では、都市部の森林で増加していることが分かっています。
近似種のトウジュロはシュロに比べて樹高・葉面が小さく、シュロの葉の先端が下垂するのに対し、トウジュロの葉の先端は折れ曲がりません。
ヤシ科植物は、中生代(恐竜時代)の終わりごろには出現しており、そのころから暖かい気候のもとで生育していたようです。

第3問

問題
オランダからガラスの器などを運ぶときに、荷物の間に詰める「詰め物」として渡来したことから、その名前がついたといわれる植物は何でしょうか?
  • 1オシロイバナ
  • 2ハナカタバミ
  • 3シロツメクサ
  • 4ナンバンハコベ
問題画像1
正解3シロツメクサ
解説
シロツメクサはマメ科の多年草です。ヨーロッパ、アフリカ、西アジア原産で、江戸時代の弘化3(1846)年にオランダから荷物の間につめる詰め物として渡来したとされています。
全国に見られますが、江戸時代に渡来したものだけでなく、その後、牧草として日本に入ってきたものも多いと考えられています。別名をオランダウマゴヤシともいいますが、クローバーの名前の方が親しまれているでしょう。
よく似た花で、もっと大きくて赤紫色の花をつけるムラサキツメクサ(アカツメクサ)も外国から来た帰化植物としてよく見られます。 なお、名前が似ているナデシコ科のツメクサは庭や道ばた、畑に見られ、細くて曲がった葉を鳥の爪に見たてて名づけられた花です。

第4問

問題
沖縄で栽培されているくだものの中で、酸性土壌が分布する地域だけに生産されている植物があります。
この植物はどれでしょうか?
  • 1サトウキビ
  • 2パイナップル
  • 3バナナ
  • 4ニガウリ
問題画像1
正解2パイナップル
解説
パイナップルは、パイナップル科アナナス属の多年草で熱帯アメリカを原産地とし、世界の熱帯各地で熱帯果樹として広く生産されています。露地で栽培されている沖縄には1890年頃に小笠原から導入されましたが、1930年頃に台湾から商業用品種が導入され、本格的に沖縄の基幹作物として生産されるようになりました。パイナップルは酸性土壌を好むことから、沖縄本島中北部や石垣島、西表島で生産されています。苗を植え付けて2年後から収穫でき、年に2回、7〜9月の夏実と10月~3月の冬実が収穫されます。

第5問

問題
夏目漱石の作品に『虞美人草』というものがありますが、和名では何と呼ばれる草花でしょうか?
  • 1ヒナギク
  • 2ワスレナグサ
  • 3ヒナゲシ
  • 4オニゲシ
正解3ヒナゲシ
解説
ヒナゲシはヨーロッパでは畑や路傍に自生していますが、日本には江戸時代に渡来し、庭の草花として育てられてきた1年草です。この植物の中国名が「虞美人」なのでそれにならって日本でも虞美人草と呼んだようです。
夏目漱石(1867〜1916)の『虞美人草』は、小説の題名をどうするかを悩みながら散歩をしている時、偶然に植木屋で買った鉢植えの草花がヒナゲシで、店できいた虞美人草という名を小説の題名にしたと、漱石自身が朝日新聞(明治40年5月28日・29日)の社告で述べています。

第6問

問題
赤い実をつける植物は、鳥の目につきやすく、実を食べてもらうことで、タネがばらまかれる可能性が高くなります。写真の植物もその1つですが、次のうちどれでしょうか?
  • 1ウグイスカグラ
  • 2カラスビャクシン
  • 3スズメウリ
  • 4ヒヨドリジョウゴ
問題画像1
正解4ヒヨドリジョウゴ
解説
ヒヨドリジョウゴはナス科のつる性多年草で、秋にミニトマトをもっと小さくしたような、赤いつぶらな実をつけます。この実をヒヨドリが喜んで食べることから、「ひよどり上戸」という名が付いたといわれています。中には小さな種がたくさん入っていて、糞とともに出されて新しい場所で芽を出します。
他にも赤くて丸い実をつける植物は、たくさんあります。これらの実は、赤く色づくことで目立ち、鳥に食べられて糞として出されることによって、種を運んでもらっています。また、秋の赤い実はヒヨドリをはじめ野鳥の食料となりますが、人にとっては有害、あるいは解毒・鎮静に効があるといわれています。実は美しく鑑賞できますが食べないように気をつけてください。

第7問

問題
栽培植物としての歴史も古く、『旧約聖書』によれば、箱舟から出たノアは農夫となり、この植物の畑を作りました。
この植物は何でしょうか?
  • 1イチジク
  • 2ザクロ
  • 3ブドウ
  • 4リンゴ
正解3ブドウ
解説
ブドウは、ブドウ科ブドウ属のつる性落葉植物です。野生種の果実が古くから現在まで広く利用されていますが、栽培が行われるようになったのは紀元前3000年頃のことです。
ブドウ酒造りもこのころ始まりました。日本では85%が生食用ですが、世界では80%が醸造用です。ギリシャやインドでは若芽を野菜として利用します。
『イソップ寓話集』にも登場し、果実に手が届かなかった狐は「まだ熟れてない」と独り言を言い、立ち去ります。この話は「力不足で出来ないのに、時のせいにする人がいるものだ」という話です。

第8問

問題
写真の鳥はある植物の花穂(いわゆる穂)で作られています。秋の七草の一種として「尾花」と呼ばれるこの植物は何でしょうか?
  • 1トウモロコシ
  • 2エノコログサ
  • 3ススキ
  • 4オギ
問題画像1
正解3ススキ
解説
ススキはイネ科の多年草で、茎は中空で節があり、葉とともに根元から群がって生えます。秋に長さ15〜30cmの黄褐色の花穂をつけます。
フクロウの作り方
1. 3〜5本のススキの穂を用意し、穂の根もとを麻ひもで縛る。
2. 穂を折り曲げて麻ひもで縛り、頭を作る。
3. 頭のまわりを別の穂5〜10本で囲んで縛り、胴の部分を作る。
4. 1〜3本の穂を強めに引いて胸を作り、胸の左右にすき間をあけて羽を作って縛る。
解説画像1

第9問

問題
メキシコ原産のキバナコスモスは、花色が黄色、橙黄色でしたが、日本人が改良した朱赤色の園芸品種が全米花卉審査会で1964年に金賞を獲得しました。
その品種名は何でしょうか?
  • 1ディアボロ
  • 2サンライズ
  • 3サンセット
  • 4オレンジ・ルフレス
正解3サンセット
解説
このキバナコスモス「サンセット」は、従来黄花と橙黄花しかなかった品種に、朱赤〜朱橙花を発現させた画期的な園芸品種でした。金賞受賞は1964年、市販発表は1966年でした。作出者は盛岡在住の橋本昌幸さんです。
「サンセット」はキバナコスモスの園芸品種「オレンジ・ルフレス」の選抜株に「フィエスタ」を交配し、その子孫を選抜しつづけたものといわれています。草丈1mほど、株まわり1.2mほどの大型の春播き一年草で、花は鮮やかな朱赤色、半八重咲きで、舌状弁は幅が広く丸みをもっています。花径は5cm内外です。

第10問

問題
強い直射日光やコンクリートの照り返しで、植物が暑さ負けしてしまうことがあり、それをやわらげるための方法がありますが、次のうち間違っているのはどれでしょうか?
  • 1よしずなどを立てかけて、植物に西日が当たらないようにする
  • 2むき出しの鉢土の表面には、バークや腐葉土を敷きつめる
  • 3いちばん暑い昼前後に水やりをして、土の温度を下げる
  • 4鉢やプランターの下にすのこを敷いて、照り返しを防ぐ
正解3いちばん暑い昼前後に水やりをして、土の温度を下げる
解説
日当たりのよい真夏のベランダなどは、直射光とコンクリートの照り返しで、驚くほど高温になります。比較的暑さに強い草花でも、しおれてしまったり、元気をなくしたりすることがしばしばです。
夏の水やりは、朝か夕方に行うのが基本です。暑い日中に与えると、水温と植物体の温度差や水が瞬間的に温まったりその後高温で蒸れ、根や葉を傷め、悪い結果を招きます。
植物は、特に午前中の光の波長を好むといわれているので、午後の強い西日を遮るだけでも、暑さの影響を抑えるためには有効です。西側の手すりにすだれを下げたり、よしずを立てかけるなどの工夫をするとよいでしょう。すだれやよしずを使えば、直射をさえぎりつつ、通風を確保することができます。コンクリートの床面は、すのこを敷くことによって照り返しの熱をやわらげられます。また、土の表面に腐葉土等を敷きつめておくと、直射光による蒸発をやわらげるだけでなく、水やり時に土をはね上げることによって発生する病気を防ぐ効果もあります。

第11問

問題
この植物の種子は、豆腐、湯葉、きな粉など、さまざまな加工食品の原料として利用されています。
この植物は何でしょうか?
  • 1トウモロコシ
  • 2ダイズ
  • 3アズキ
  • 4コムギ
正解2ダイズ
解説
マメ科の一年草であるダイズは中国北部が原産地です。日本でも古くから栽培されており、『古事記』にも記載があります。
現在、日本で栽培されているダイズの品種は多様です。未熟のダイズは枝豆としてゆでて食べられます。成熟したダイズ種子には、たんぱく質が30?45%、脂質が20%程度含まれますが、これらの含有量は他のマメに比べて多いようです。
ダイズは、納豆、豆腐、湯葉、味噌、醤油などに加工されます。味噌は、麦あるいは米の麹に蒸した大豆・食塩などを混ぜて発酵させた調味料であり、多くの種類があります。湯葉は、濃いめに作った豆乳を静かに加熱することで表面に形成される皮膜です。湯葉は、たんぱく質と脂質に富んだ大豆製品で、豆乳から引き上げたままの生湯葉やそれを乾燥した乾燥湯葉などがあります。

第12問

問題
キュウリの台木として、最も一般的に使われている植物は何でしょうか?
  • 1ナス
  • 2カボチャ
  • 3トマト
  • 4ヘチマ
正解2カボチャ
解説
キュウリは病害に弱いのが問題でしたが、病害に強いカボチャを台木として接ぎ木することで、病害に強いキュウリの苗をつくることが可能になりました。
台木には接ぎ木専用の新土佐カボチャやクロダネカボチャが用いられ、「呼び接ぎ」という方法が多く行われています。
キュウリはウリ科の植物で、原産地はインド西北部、ヒマラヤ山麓あたりと推定されています。インドでは3000年ほど前から栽培されており、日本には中国を経て10世紀以前に渡来しました。
日本での品種は、いぼの刺の色で「黒いぼ種」「白いぼ種」に分けられます。近年は、刺が少なく外皮が光沢のある濃緑色で薄く、肉質の柔らかい「白いぼ種」が好まれています。
春キュウリは「黒いぼ種」、夏キュウリは「白いぼ種」が主に栽培されてきましたが、近年は品種改良と台木による育成で「白いぼ種」が周年栽培され、生産の大半をしめています。

第13問

問題
木質がやわらかくて軽く、くるいが少なく、表面を焼くと油が出て表面を保護し、美しい光沢と木目を出すこの植物は 日本琴の代表的な材として知られています。
この植物は何でしょうか?
  • 1アカマツ
  • 2スギ
  • 3キリ
  • 4ヤマザクラ
問題画像1
正解3キリ
解説
キリはキリ科(旧ゴマノハグサ科)に属する落葉高木で、全国で広く植栽されています。会津地方や岩手県南部地方のものが特に有名です。5月ごろ、長さ5?6cmで淡紫色の大きな釣り鐘状の花をつけ、10月ごろ先のとがった卵形の果実をつけます。
古くは『万葉集』巻五雑歌(810番歌)の大伴旅人の詞書に記されています(なお、ここでは「梧桐」となっており、アオギリであるという説もあります)。
『万葉集』に登場する他、『宇津保物語』に桐で琴を作る話が出てきますし、『枕草子』(三十七段)にも桐と琴とに関連することが書かれています。
キリは、家具材としても琴と同様の理由ならびに火事に強い材として珍重されるほか、下駄などにも使用されます。
材として有名なほか、鎌倉時代、後鳥羽上皇のときに、皇室の紋章として採用され、功績のあった臣下に下賜されたことでも知られています。花数により「五七の桐」「五三の桐」があり、特に、豊臣秀吉の「五三の桐」が有名です。

第14問

問題
秋に楕円形の黄色の果実が熟し、その表面は、無毛でつるりとしています。果実酒の材料として人気があり、せきどめに効果があるといわれています。
この植物は何でしょうか?
  • 1アンズ
  • 2カリン
  • 3マルメロ
  • 4ビワ
正解2カリン
解説
カリンは中国原産で、日本へは江戸時代に渡来したといわれています。近年庭園樹木としても人気が高く、のどの整調治療の薬品にもカリンが使われており、馴染みのある植物となってきました。
カリンは中国家具の材料としては紫檀よりも安価なのですが、堅く緻密で美しい光沢があるため価値が感じられるようです。
選択肢にあるアンズ、カリン、マルメロ、ボケ、ビワはすべてバラ科の植物です。カリンとマルメロはよく似ていますが、果実の表面にうぶ毛があるのがマルメロ、ないのがカリンです。

第15問

問題
お祝いごとによく登場し、さまざまなことを祈念する植物ですが、正しい組み合わせはどれでしょうか?
 【A】・・・長寿、家運の繁栄
 【B】・・・子孫繁栄
 【C】・・・君子の徳
  • 1A.マツ B.ウメ C.タケ
  • 2A.タケ B.マツ C.ウメ 
  • 3A.ウメ B.タケ C.マツ
  • 4A.マツ B.タケ C.ウメ 
正解4A.マツ B.タケ C.ウメ 
解説
マツ・タケ・ウメを「歳寒三友」と呼びますが、これは風雪や厳寒に耐えながら、一年中みどりを保つ「マツ」の持久力と、屈することなくすくすく伸びる「タケ」の成長力、そして早春、百花に先がけて花を開き、ふくよかに香る「ウメ」の生命力に捧げる賛辞で、中国の論語にちなむものです。これらの植物ののようにありたいと、お祝いごとで祈念されているのです。

第16問

問題
写真は道ばたや空き地でよく見る一年草です。赤いつぶつぶした花を、赤飯に見立てて遊ぶことから「赤まんま」などと呼ばれます。
この植物は何でしょうか?
  • 1ミズヒキ
  • 2ママコナ
  • 3イヌタデ
  • 4コメツブツメクサ
問題画像1
正解3イヌタデ
解説
イヌタデはタデ科の一年草で、田畑のまわりや道ばた、空き地などによく見られます。古い時代に穀物の雑草として大陸から入ってきた史前帰化植物と考えられています。
子供たちが赤いつぶつぶした花をしごき集め、赤飯に見立ててままごと遊びをしたので「赤まんま」とか「赤のまんま」とも呼ばれます。
香辛料に使うタデ(ヤナギタデ、ホンタデ)に似ていますが、辛みがなく役に立たないので「犬蓼」と名前がつきました。
花びらのように赤く色づくのは「がく」で、花が終わった後まで赤いまま残って実を包み込みます。この状態の花穂をしごくと黒く熟したタネが転がり出てきます。

第17問

問題
写真は、南アメリカ産の水生植物です。直径1.5mほどになる大きな葉は、子供一人をのせても沈まないことで注目を集めました。
この植物は何でしょうか?
  • 1オニバス
  • 2オオオニバス
  • 3ハス
  • 4スイレン
問題画像1
正解2オオオニバス
解説
オオオニバスは、1837年に南アメリカのイギリス領ギアナで発見され、ビクトリア女王の名をとってビクトリア・レギアという学名が与えられました。 1849年にロンドンで初めて花を咲かせて人々を驚かせました。栽培したジョセフ・パクストンの7歳の娘を葉の上に乗せても葉は沈むことなく、さらに45kgの重量を支えることができたといいます。また、ジョセフ・バクストンは、さらに葉の構造を研究して、1851年にロンドンで開催された万国博覧会のメイン会場であるクリスタル・パレスを設計して、建築家としての名も残すことになりました。
オオオニバスの仲間には、アマゾン川水系に自生するオオオニバスと、南のラプラタ川水系に生えるパラグアイオニバスの2種があり、日本の植物園では育てやすい両種の交配種が多く栽培されています。

第18問

問題
写真は、イギリスにあるウィズレー王立園芸植物園のバラ園で、センチュウの駆除のため、バラを植える前にある草花を栽培しています。
この植物は何でしょうか?
  • 1ジョチュウギク
  • 2マリーゴールド
  • 3ハブソウ
  • 4エビスグサ
問題画像1
正解2マリーゴールド
解説
作物の栽培を続けると、土壌中にセンチュウ(ネマトーダ)がふえることがあり、根コブや根腐れなどの症状が多発し、ついに作物の栽培が困難となります。
センチュウ専用の薬剤で防除できますが、毒性が強く安易には使用できません。それに代わる方法として、薬剤ほどの威力はありませんが、センチュウを駆除・忌避する対抗植物が利用できます。マリーゴールドなどの一部の植物には、殺センチュウ効果やセンチュウ忌避効果があり輪作や間作に取り入れて一定の成果をあげています。
英国園芸界のリーダーであるウィズレー王立園芸植物園では、バラ園のセンチュウ駆除のためマリーゴールドを栽培しています。開花最盛期に土壌にすきこむといっそう効果があがります。
マリーゴールドの他の選択肢の植物もすべてセンチュウ駆除あるいは忌避の効果があります。ジョチュウギクは花の色が白です。ハブソウやエビスグサは、マメ科の草本で黄色い花が咲きますがあまり目立ちません。根から出るタンニンの効果でセンチュウが逃げていきます。これ以外に、キンレンカ、ダリア、イネ、ムギ、ハッカなどのハーブ類もある程度の効果があるようです。

第19問

問題
写真は、多肉植物の一種の果実です。夏の夜に直径約15cmになる大輪の白い花を咲かせ、花は食用にもなります。
この植物は何でしょうか?
  • 1シャコバサボテン
  • 2サンカクチュウ
  • 3ツキミソウ
  • 4ゲッカビジン
問題画像1
正解4ゲッカビジン
解説
ゲッカビジンは中南米原産。コンブ状の扁平な茎をもち、高さは2m以上になります。花は長さ約25cm、直径約15cmになる大輪の白花で、夜開性です。
芳香を漂わせ、なんとも幻想的な魅力があります。1輪の寿命はたった数時間ですが、大株になると、1シーズンに4回くらい開花することもあります。
昭和初期頃に渡来し、挿し木でふやされた株が、全国に広がりました。挿し木した株は、遺伝的に親株と同一、いわばクローンです。ゲッカビジンは自家不和合性がありますから、日本の月下美人同士では、種子を作ることができません。しかし、メキシコ産の種子から育てた別株か、近縁種の花粉を月下美人に受粉すれば、果実をつけさせることができます。果実は紫紅色に熟して美しく、中は白くほのかに甘いシャーベット状で、食べられます。

第20問

問題
奈良時代から栽培されてきた秋を代表する果物で、乾燥させたものは、お菓子や料理の甘味づけとして利用されてきました。
この果物は何でしょうか?
  • 1カキ
  • 2イチジク
  • 3ブドウ
  • 4ビワ
正解1カキ
解説
カキはカキノキ科カキノキ属の落葉果樹で、古い書物によると中国では紀元前2世紀ごろには栽培されていたようです。
日本では『万葉集』には歌われていませんが、柿本人麻呂のような人名に使われているので、奈良時代までには渡来していたとみられます。平安時代の宮中儀式を記した『延喜式』には祭礼の菓子として干柿子などが記されています。干し柿は50%以上の糖分を含み非常に甘いので、砂糖などがなかった昔には重要な菓子の一つで、また料理の甘味料としても利用されてきました。果肉にはタンニンという成分が含まれ、これにより渋みを感じますが、乾燥や過熱により、成分が固まり、渋みを感じなくなります。
甘ガキは鎌倉時代に日本で出現したものと見られています。甘ガキには2つの系統があり、1つは完全甘ガキで、種子ができなくても甘く、2つ目は不完全甘ガキで、種子ができないと甘くなりません。しかし、甘ガキも完全甘ガキも未熟であれば渋く、寒い地方では完全に成熟しても甘くならないことがあります。